人気漫画家「全てタダ働き」単行本表紙の原稿料問題 森川ジョージ氏が解説

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2024年10月04日 10:46  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

森川ジョージ氏(2019年撮影)

「はじめの一歩」などで知られる漫画家、森川ジョージ氏が4日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。漫画の単行本表紙の原稿料をめぐる問題について解説した。


事の発端は、「ローゼリア王国物語」シリーズなどで知られる漫画家さちみりほ氏のX投稿。同氏は「単行本表紙の原稿料問題」と言及。「有名無名・大手中小に関わらず基本無料。払ってくれる良心的な会社は他社より印税安かったり。多忙な時は雑誌カラーを流用する事もありますが読者に喜んで欲しくて描きおろしてました」と業界の実情を明かし「と言う事で私のこの辺のカラーも全てタダ働き。今からでも払てくれてええんやで」と怒りの絵文字を添えて訴えた。


森川氏はこの投稿を引用し「あくまで慣例ですが出版社の言う原稿料とは雑誌掲載料のことなので掲載時に発生するものです。単行本とは切り離して考えられています。表紙やオマケページは作家の自発的なサービスであり対価が発生しないのはそのためです。描かなくていいという選択肢があるからです」と、単行本表紙の原稿料が無料となっている理由を説明。「時々『表紙無報酬問題』が持ち上がり作家と出版社の意見が食い違うのはこのためです。一方で対価を支払うケースもあるので判断がややこしくなっているかもしれません」と指摘し「そして表紙作画を『依頼された』としたら労働対価として支払いを要求するのは当然だと思います」と自身の考えを示した。


森川氏は日本漫画家協会の常務理事を務める立場であるだけに、今回の投稿に賛否さまざまな意見が寄せられた。批判に対して森川氏は「真っ白でタイトル等しかない表紙でも売れた漫画はあるんです。何を選択するかはその作家次第です。他人が口出すことではないですよ」と反論している。

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  • 単行本の書き足しもノーマネーと聞いたがー。
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