北欧メランコリック・ホラー『アンデッド/愛しき者の不在』1月公開決定

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2024年10月04日 14:01  cinemacafe.net

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『アンデッド/愛しき者の不在』©MortenBrun
『ぼくのエリ 200歳の少女』『ボーダー 二つの世界』のヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト脚本、『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェ主演でおくる北欧メランコリック・ホラーが、邦題『アンデッド/愛しき者の不在』として2025年1月17日(金)に日本公開決定。場面写真が解禁となった。

本作は2024年、第40回サンダンス映画祭でサウンドデザイナーが特別審査員賞を受賞、監督が審査員特別賞にノミネートされたほか、ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるノルウェー国際映画祭のアマンダ賞で4冠・6ノミネートに輝いた話題作。

A24、ブラムハウスに続く独立系映画スタジオ「NEON」が英国と北米の配給権を獲得し、2024年5月に公開された(本国ノルウェー公開は2月)。

MVや短編映画を手掛けてきた1989年生まれのテア・ヴィスタンダル監督の長編デビュー作で、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、ヨーテボリ映画祭、リビエラ国際映画祭などで監督賞を受賞。『テルマ』『わたしは最悪。』のヨアキム・トリアー、『イノセンツ』のエスキル・フォクトにつづくノルウェーの新星監督として期待されている。

デヴィッド・リンチ監督『マルホランド・ドライブ』に衝撃を受けて映画業界に入ったという彼女は、本作のインスパイア作品リストとして『惑星ソラリス』や『ミツバチのささやき』、新作『Cloud クラウド』がアカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に決定した黒沢清監督の出世作『CURE キュア』、『エコール』、『SHAME ーシェイムー』などを挙げている。

また、2005年に発表した同名小説の作者で、本作品の脚本を監督と共同で手掛けたのは、大ヒット映画『ぼくのエリ 200歳の少女』『ボーダー 二つの世界』で知られるスウェーデンの鬼才ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。

フィクショナルな存在をマイノリティのメタファーとして描いてきた気鋭の作家が、本作ではアンデッド(生ける屍)を登場させ、愛の所在を問いかける。

主演は、第74回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェ。

また『わたしは最悪。』でレナーテと共演し、『パーソナル・ショッパー』(オリヴィエ・アサイヤス監督)、『ベルイマン島にて』(ミア・ハンセン=ラブ監督)などで知られる実力派俳優アンデルシュ・ダニエルセン・リーや、ノルウェー国際映画祭アマンダ賞名誉賞受賞のレジェンド俳優、ビヨーン・スンクェストとベンテ・ボシュンほか、『幸せなひとりぼっち』のイラン系スウェーデン人俳優バハール・パルスほかベテラン勢が脇を固め、生と死の境目を濃密に感じさせる重厚な雰囲気を作り出している。

■メランコリックかつポエティック!35mmフィルムで描き出された映像美
本作は、3つの家族に焦点を当てた日本の怪談的要素のあるストーリーではあるが、同時にメランコリックかつポエティックで、悲しみと喪失と希望についての物語。

極力抑えられた登場人物の感情や台詞、慎重な計算のもと35mmフィルムで撮影された構図、ゆったりとしたカメラの動き…それらによって内包された美しさと不気味さが滲み出た本作は、やるせなくエモーショナルなラストまで命への問いを絶え間なくたたみかける(注:劇場はDCP上映)。

【STORY】

現代のオスロ。息子を亡くしたばかりのアナ(レナーテ・レインスヴェ)とその父マーラー(ビヨーン・スンクェスト)は悲しみに暮れていた。

墓地で微かな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、埋められていた孫の身体を家に連れて帰る。鬱状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住む。しかし還ってきた最愛の息子は、瞬きや呼吸はするものの、全く言葉を発しない。

そんなとき、招かれざる訪問者が山荘に現れる。そして同じ頃、別の家族のもとでも、悲劇と歓喜が訪れていた…。


『アンデッド/愛しき者の不在』は2025年1月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国にて公開。




(シネマカフェ編集部)

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