電通(東京都港区)は、体育会運動部所属の大学生および大学院生(学生アスリート)を対象に、就職活動やキャリア形成に関する意識調査を実施した。その結果、学生アスリートの6割が昇進や出世をしたいと考えており、就職活動に最も影響を及ぼした存在は「部活動の先輩・同期」であることが分かった。
入社先での昇進や出世について、学生アスリートの6割が「昇進や出世」に意欲を示していることが分かった。
自身の性格や特徴については、「コミュニティ意識(自分の所属しているコミュニティを大切にする)」(67.7%)、「スポーツ愛(スポーツが好き)」(65.7%)、「競争心・向上心(目標達成には努力を惜しまない)」(65.0%)の割合が高くなった。
部活動引退時期では「4年11〜3月」が49.8%で最も多く、次いで「4年4〜10月」が26.7%と、約8割が4年生まで部活動を継続していた。また、70.3%が「週5日以上」部活動に参加していることが分かった。
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夏のインターンシップ参加率では、学生アスリートが86.8%、就活生全般が88.2%とほぼ同率となった。一方、大会時期が重なることの多い秋を含む10〜3月のインターンシップは、学生アスリートは63.8%と就活生全般と比較すると約20ポイント低くなった。
就職活動中に感じた悩みについては、「何から始めれば良いのか分からない/就職活動全体の流れやステップが分からない」(33.9%)が最多だった。次いで「自身のやりたい仕事・キャリアイメージが分からない」(33.3%)、「自分に向いている仕事・職業が分からない」(32.3%)と続いた。所属する部活動の時間を確保することによる悩みも一定数あることが分かった。
就職活動の「企業の認知」から「入社決定」に至るステップにおいて、最も影響を及ぼした存在はいずれも「部活動の先輩・同期」であり、次いで「部活動の卒業生(OB/OG)」だった。
調査は、体育会運動部に所属する大学生及び大学院生303人を対象にインターネットで実施した。調査期間は7月22日〜8月5日。
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