ネズミに噛まれ手指を失い、瀕死の状態だった男児 放置した父親に禁錮16年の判決(米)

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2024年10月05日 17:01  Techinsight Japan

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禁錮16年の有罪判決を受けた父親と、男児(当時生後6か月)がネズミに噛まれ重傷を負った一軒家(『Law and Crime News 「Dad of infant who was almost eaten alive by rats while sleeping in bassinet with ‘boppy pillow’ learns his fate」(Vanderburgh County Jail)(WEHT)』より)
米インディアナ州エバンズビルで昨年9月、就寝中の男児(当時生後6か月)がネズミに身体の50か所以上を噛まれて重傷を負った事件で、32歳の父親に今月2日、禁錮16年の刑が言い渡された。父親は育児放棄および子供を危険に晒した罪など、3つの重罪で起訴されていた。犯罪分析に特化したネットニュース『Law and Crime News』などが伝えた。

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昨年9月13日、インディアナ州のエバンズビル警察は、デイヴィッド・シャナバーム(David Schonabaum、32)から「朝目覚めると、バシネット(新生児用かご型ベッド)に寝ていた生後6か月の息子が血まみれになっていた。手指が噛みちぎられているようだ」と通報を受けた。

デイヴィッドの家には、妻エンジェル(Angel)のほか、男児のきょうだい(当時3歳と6歳)、エンジェルの姉妹デレイナ・サーマン(Delaina Thurman)と2人の子(当時2歳と5歳)も一緒に住んでいた。事件が起きる6か月前からネズミの被害が発生し、駆除業者を呼んで対応を試みたものの効果はなかった。2人の年長の子供が、学校の教師に「寝ている間にネズミに足指を噛まれた」と訴えるほど深刻な状況だった。

そんな家で生きたままでネズミに全身を噛まれた男児はその日、瀕死の状態でインディアナポリスの病院に搬送されたが、より専門的な治療が必要とされ、ヘリコプターで別の病院に移送された。

病院の当時の記録には「非常に危険な状況」と記されており、大量失血のために輸血が必要だったという。また診察した医師は、当時の状況について次のように説明した。

「男児は額、頬、鼻だけでも50か所以上をネズミに噛まれており、右手の指5本の肉が失われ、全ての指先の骨が露出していた。最も深刻なのは人差し指と小指で、肉の半分以上がなくなっていた。腕、脚、足指にも噛み傷があり、病院到着時の体温は34.1度、血圧は50/30だった。男児の数本の指は切断せざるを得なかった。」

さらに地元警察は「男児が寝ていたバシネットは、両親が寝ていたベッドから約91センチ(3フィート)離れた所にあった。部屋は散らかっていて、食べかけの食事が置かれ、ネズミの糞で覆われていた。バシネットの中には大量の血が確認でき、授乳クッションとブランケットも血まみれだった」と明かし、宣誓供述書にはこう記載されていた。

「使用済みオムツを入れる容器にも血がべっとり付いていて、血が付いたげっ歯類の足跡のようなものが残されていた。」

地元警察のアンナ・グレイ巡査部長(Anna Gray)は、まるでホラー映画のような惨状を目の当たりにし、介入が遅れたことに苛立ちを隠せない様子でこう語った。

「大人たちに『なぜ男児をこのような恐ろしい目に遭わせたのか』と聞いたところ、彼らは『子供の泣き声は聞こえなかった』と答えた。あの家にはネズミがはびこっていたにもかかわらずだ…。」


そして現地時間2日、デイヴィッドに禁錮16年の刑が言い渡されると、同州バンダーバーグ郡のダイアナ・モアス検察官(Diana Moers)は溜め息交じりにこう述べた。

「救急隊員と警察官が到着した時、男児は血だまりの中でベビーベッドに横たわっていた。顔、口、四肢を含む身体中をネズミに噛まれ、片手は骨が見えており、一生消えることのない傷が残ってしまった。この事件は非常に恐ろしく、警察と検察にとっても永久的なトラウマになるだろう。」

「なぜ彼らは、あのような汚い環境で子供たちと暮らすことができたのか…。なぜ無力の男児があれほど酷い状態になる前に、父親は助けを呼ばなかったのか…。想像もできない。」

なお、デイヴィッドと一緒に逮捕されたエンジェルは先月、育児放棄の重罪について有罪を認めており、10月24日に判決が言い渡される予定だという。またデレイナは4月14日、司法取引に応じた結果、執行猶予2年の判決が言い渡されており、この事件には次のようなコメントが寄せられた。

「男児は痛くて泣き叫んだはず。3人も大人がいて、それを無視していたのか? 『目には目を』で、彼らも同じ目に遭うべきだ。」
「ソーシャルワーカーは何をしていたのか。」
「男児のことを思うと心が痛む。」
「16年? 短すぎるだろう。我々の司法制度にはうんざりだ。」
「これまで聞いた中でも最も悪質な児童虐待ケースだ。」
「男児が受けた拷問やトラウマを考えると、吐き気がする。」
「この子が温かい家庭に恵まれ、愛されますように。」

画像は『Law and Crime News 「Dad of infant who was almost eaten alive by rats while sleeping in bassinet with ‘boppy pillow’ learns his fate」(Vanderburgh County Jail)(WEHT)、「‘The baby was covered in blood’: Infant almost eaten alive by rats suffered ‘near fatal event,’ doctors say」(Vanderburgh County(Ind.)Jail)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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