※本記事には、一部『ONE PIECE』コミックス109巻に未収録分の情報が含まれています。ご了承ください。
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)には“絶対的正義”を掲げる組織として“海軍”が登場します。正義を貫く海軍には、多くの猛者たちが所属しており、なかでも海軍元帥の“赤犬”ことサカズキや、“伝説の海兵”として知られるモンキー・D・ガープなど、作中でも屈指の実力派が揃っています。
そのようななか、ファンのあいだではたびたび海軍の組織のなかで「誰が最強か?」という議論が巻き起こっています。前述のサカズキやガープも最強キャラとして名前があがることも多いですが、実は彼ら以外にも、ある人物の名前が多くあげられているのです。
海軍最強の人物として、ひそかに話題になっているのが“世界政府/全軍総帥”の肩書を持つコングというキャラクターです。『ONE PIECE』にあまり詳しくない人であれば、名前を聞いただけでは顔を思い出せないかもしれません。
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それもそのはずで、コングが登場したのはコミックス60巻第594話、当時の海軍元帥であったセンゴクが、マリンフォード頂上戦争後に辞任の意向を伝える場面でのことでした。彼らの会話から、コングの肩書である“全軍総帥”という立場や、センゴクやサカズキの“海軍元帥”よりも上だということがわかります。
そんなコングの能力や戦闘力についてはまったく未知ですが、多くのファンが「コングこそ最強の海兵ではないか」と考えているようです。ネット上には「全軍総帥ってことは、海軍だけじゃなく陸軍や空軍も束ねてるってことだよね?」「センゴクたちよりも年齢が上に見えるんだけど、退役してないのすごくないか?」という声が投稿されています。
一方では「コングもかつては大将や元帥だったんだろうけど、いくらなんでもあの年齢で未だに最強ではないんじゃない?」など、コングの推定年齢を考えた上での反対意見も見受けられました。
今後、コングの活躍が描かれるのかは不明です。しかしエッグヘッド編では海軍大将の“黄猿”ことボルサリーノが、親友であるDr.ベガパンクを殺害したために精神的に追い込まれてしまったり、麦わらの一味とエルバフの巨人たちによって海軍中将たちによる“バスターコール”が打ち破られてしまったりと、海軍の立場が危うくなりそうな描写が続いています。
このように海軍の弱体化が懸念されるなかでコングが登場し、活躍するという展開はあるのでしょうか。肩書きからすると新たに強力な敵として登場してもおかしくないだけに、今後の展開から目が離せません。
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(海川 まこと/漫画収集家)