プレミアリーグ第7節が6日に行われ、ブライトンとトッテナムが対戦した。
今季、ブライトンはプレミアリーグ開幕2連勝を飾ったものの、その後は3試合連続ドローからの黒星で現在は2勝3分1敗。ここまで勝ち点「9」の獲得にとどまっている。今節は、カラバオ・カップ(EFLカップ)やヨーロッパリーグ(EL)も含めた公式戦で5連勝中と波に乗るトッテナムを、本拠地『アメックス・スタジアム』に迎える。ブライトンに所属する三笘薫は開幕から7試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は立ち上がりの7分、ブライトンがアクシデントに見舞われる。最終ラインからロングフィードを供給したアダム・ウェブスターが筋肉系のトラブルに見舞われ、プレー続行が不可能に。急きょ交代カードを切ることになり、代わってイゴール・ジュリオが投入された。
トラブルに見舞われようとブライトンのスタイルにブレはなく、最終ラインからの丁寧な組み立てで戦況の打開を狙う。対するトッテナムも自分たちが主導権を握ろうとする面では志向が似通っており、両者ハイレベルな睨み合いを続ける。
スコアが動いたのは23分のこと。ピッチ中央付近でボールを奪ったトッテナムは、ジェームズ・マディソンが素早く前線へボールを届け、ボックス手前で前を向いたドミニク・ソランケが最終ライン裏へスルーパス。抜け出したブレナン・ジョンソンが公式戦6試合連続となるゴールを決め、トッテナムが先手を取った。
勢いに乗ったトッテナムは続く37分、前線でボールを収めたソランケが今度は左サイドへ展開。スピードを緩めてパスを受けたティモ・ヴェルナーがマイナスへ落とすと、待っていたマディソンがワントラップから右足でフィニッシュ。GKバルト・フェルブルッヘンに触られたものの、ボールはゴールネットを揺らし、トッテナムが2点をリードして前半を終えた。
ブライトンとしてはホームで2点ビハインドを強いられる苦しい展開となったが、後半に入ると反撃を開始。立ち上がりの48分、左サイド大外の位置でボールを持ったペルビス・エストゥピニャンが背後へスルーパスを送ると、内側から飛び出した三笘が早いタイミングでクロスボールを供給。デスティニー・ウドギーのクリアが短くなったところにヤンクバ・ミンテが反応し、左足でねじ込んで1点を返した。
続く56分にはボックス手前から三笘が左足を振り抜くが、シュートはGKグリエルモ・ヴィカーリオに阻まれ、得点とはならない。それでも直後の58分、再びエストゥピニャンからのパスを受けた三笘が中央へつなぐと、ボックス手前でボールを引き取ったジョルジニオ・リュテールがうまくボールをキープし、左足で流し込む。これで試合は振り出しに戻った。
ホームの大声援を背に戦うブライトンはこれだけでは終わらない。66分、敵陣右サイドでのスローインから、リュテールが強引に右ポケットに持ち込んでクロスボールを送ると、これが中央でフリーになっていたダニー・ウェルベックの頭にピタリと合う。ヘディングシュートを叩き込み、遂にブライトンが逆転に成功した。
その後はトッテナムも前へ出る時間を作ったものの、後半は完全にブライトンの時間となり、このまま3−2でタイムアップ。ブライトンが公式戦3試合ぶり、プレミアリーグでは5試合ぶりの白星を飾った。一方、トッテナムの公式戦連勝は「5」でストップしている。
この後、欧州各国主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。次節は19日に行われ、ブライトンは敵地でニューカッスルと、トッテナムはホームでウェストハムと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ブライトン 3−2 トッテナム
【得点者】
0−1 23分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
0−2 37分 ジェームズ・マディソン(トッテナム)
1−2 48分 ヤンクバ・ミンテ(ブライトン)
2−2 58分 ジョルジニオ・リュテール(ブライトン)
3−2 66分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)