野沢雅子ら声優の声をAI音声化 青二プロダクション発表で音声ナビなどへ提供「演技の領域に関わるものにはサービスを提供しない」

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2024年10月07日 12:15  ORICON NEWS

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野沢雅子(C)ORICON NewS inc.
 声優事務所・青二プロダクションと株式会社CoeFontは7日、AI音声技術を活用したグローバル戦略を展開するためのパートナーシップを締結したことを発表した。第1弾では、野沢雅子や銀河万丈ら青二プロダクションに所属する10人の声優が参画し、日本語で収録した音声データを、英語をはじめとする多言語のAI音声に変換し提供する予定。

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 青二プロダクションに所属する声優たちの魅力的な音声データを、CoeFontのAI音声技術で、英語や中国語をはじめとした多言語化への対応を行う。多言語化対応をした高品質なAI音声を、主に音声アシスタント(ex.Amazon Alexa、Google アシスタント)、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品(ex.Pepper、医療機器)等への提供・提案を進めていく。

 これにより、グローバルな市場における音声認識技術の普及や社会福祉に貢献し、より多くのユーザーに、親しみのある声優の声でサービスを利用してもらうことを目指す。

 AI音声技術を活用したグローバル戦略パートナーシップ締結の背景は、昨今、生成AIへの注目度が高まる中、唯一無二の特徴を持っている声優たちとAIの向き合い方が問われており、日本国内外問わず、声優や俳優の音声を不正に学習させるという事件が発生し、ルールメイキングの必要性に迫られている。

 そのような背景のなか、声優業界を代表する青二プロダクションとAI音声プラットフォームサービスを提供するCoeFontは、AIの脅威にのみ注目するのではなく、演者の権利を適切に守りながら、魅力的な声を持つ方々の“声の可能性を高めるため”、第一歩を踏み出す必要があるという想いが一致し、協業を開始。

 両社が強調するのは、アニメーション、外国語映画の吹き替えなど「演技」の領域に関わるものにはサービスを提供しない、ということ。あくまで、「演技」領域を除いた多言語化したAI音声を作成し、AI音声技術と声優の活動領域の棲み分けを適切に行う。まずは両社で、グローバル展開の領域において協業を開始。協業の取り組みを通して得られた知見を、両社の中で留めることなく、日本国内外におけるAI音声技術と演者との適切な関係性の構築に貢献していく。

<AI音声の提供先例>
主に下記のサービス、製品に多言語化されたAI音声を提供。
・AI / 音声アシスタント(ex.Amazon Alexa、Google アシスタント)
・ロボット、音声ナビゲーション搭載製品(ex.Pepper、医療機器)

■青二プロダクション代表取締役社長 竹内健次郎のコメント
「まず大切な事は、AIは人間をサポートするための道具であり、我々の可能性を拡大するために利用される技術である、という考え方です。人である声優が命を吹き込むことにより、生きたキャラクターが生まれ続けていることを全ての方々に理解していただきたい。今回の取り組みはAI音声技術を敵としてではなく、その声の持つ魅力を世界中で応援してくださっている皆様へ届けるための技術と捉えております。あくまでも声優の演技の領域ではない声の持つ魅力を演者の権利をしっかりと守りながら活用していくことを目的に、この度株式会社CoeFontと協業していく決断をいたしました」

■CoeFont 代表取締役 早川尚吾のコメント
「日本の声優の皆さんの声の魅力は、世界を見渡してもトップクラスであると考えています。そんな魅力的な声の可能性を、声の権利を守りながら拡大するお手伝いをできることとなり、大変興奮しています。AIだからこそできる多言語化の領域で、日本の魅力的な声を世界に広められれば嬉しいです」

このニュースに関するつぶやき

  • 声優さんの声もだが、勝手に使って 儲けにしようとした輩は 賠償金が顔面蒼白になるような金額に。逃げ得しようとしたら 上乗せの罰が来るが丁度いいかも…
    • イイネ!13
    • コメント 1件

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