カンボジアで現地当局に保護された特殊詐欺の「かけ子」とみられる日本人の男12人がけさ、日本に移送され、逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、茨城県神栖市の配管工・長谷川武士容疑者(43)ら18歳から45歳の日本人の男12人です。
警察によりますと、12人は今年8月、富山県の女性(当時47)に警察官などを装い、「あなたの口座にある金が犯罪に使われたかどうか調査したい」などとうその電話をかけ、現金160万円をだまし取った疑いがもたれています。
12人はいずれも詐欺電話の「かけ子」で、カンボジアを拠点に犯行に及んでいたということですが、渡航後に特殊詐欺に加担するよう強制された男もいるとみられています。
「高収入の仕事があると誘われた」という趣旨の説明をしている男もいて、数人が助けを求めたことで、今年8月に現地当局に保護されました。
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記者
「フードを被り、うつむいています」
12人は2つのグループに分かれて移送され、きょう未明、日本の領空に入ったところで逮捕されました。
警察は男らが闇バイトの求人に応募して渡航した可能性もあるとみて、特殊詐欺グループの実態解明を進めています。