“コント芸日本一”を決める『キングオブコント2024』が12日、TBS系で生放送される(後6:30)。ORICON NEWSでは、ファイナリストのインタビュー連日掲載していく。
【集合カット】17代目王者は誰だ…!決戦に向けて意気込んだファイナリストたち 同大会は2008年から毎年行われ、今年で17回目。プロアマ問わず、芸歴制限なく出場可能で、歴代キングはバッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズ、サルゴリラが名を連ねている。
コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディ、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の10組がファイナリストとなった。
■コットン
【結成】
2012年
【メンバー】
■西村真二
生年月日:1984年6月30日
出身地:広島県
趣味:野球(12年間)、ピアノ(12年間)、水泳(9年間)、ダンス(6年間)
特技:野球実況、ブライダル司会、早口言葉、ピアノ、水泳、野球、ブレイクダンス、広島東洋カープ応援
■きょん
生年月日:1987年11月18日
出身地:埼玉県
趣味:絵描き、曲作り、料理、ファッション
特技:卓球(県ベスト4)、サッカー(県選抜)、バランスボール(乗った状態でラーメンを食べる)、縄跳びしたままブラジャーを外す
【キングオブコント戦歴】
2022年:2位
■コットン(西村真二、きょん)
――ファイナリストに選ばれた率直な感想をお聞かせください。
【きょん】めちゃくちゃうれしいです。去年ちょっと悔しい思いをしました。その悔しさっていうのは、ネタ100%できた状態で負けたとかではなく小道具のミスなどが本番であって。そこが1年間悔い残っていたので、そういったところも慎重に今回は表現できて結果に結びついたと思っているのでそこはもうノーミスで気持ちよく、楽しく肩の力抜いてできたので良かったです。
【西村真二】2年前のリベンジする時が来たなという思いで、やっぱり僕らの周りには一生ビスケットブラザーズがこびりついてるので(笑)。
【きょん】全然ついてない(笑)!
【西村】原田泰雅が怒るって(笑)。目の前で、紙吹雪がバーンって舞って、浜田さんが「優勝はビスケットブラザーズ!」と叫んだのがずっと残っているので、今度はちょっと呼ばれる側に回りたいなという思いで、1年準備してきたのでうれしいです。
――前回からパワーアップしたところ?
【きょん】今回は、また違った憑依芸が見せれるかなと思います。そこの幅がパワーアップしてるんじゃないかなと思います。
【西村】2022年をきっかけに、けっこうテレビとかいろいろ出させてもらえるようになったんですけど、あの日から劇場の数減らしたことはないので。どんなに忙しくても劇場優先してきたので、劇場力、コント力みたいなものはさらに磨きがかかっていますし、そこに2回目という経験値もあるので、それがうまく融合されて。前回初出場でかむしゃらに準優勝勝ち取って、気づいたら準優勝だったんですけど、今回は冷静に優勝を取りに行きたいなと思います。
――自信のほどはいかがでしょうか?
【きょん】本当に、めっちゃ仲良いメンバーで。シティホテル3号室も同期だよね?シティホテル、cacaoとはそこまで関係性はできてないですけど、それ以外はけっこう仲良しだらけで、同期が4期もいるんで、マウント取らようにしてぶっ飛ばしたいです(笑)。あとは調整でどれだけパワーアップできるかで、自信も変わってくると思うので。
【西村】ぶっちゃけ、どの年も最高到達点に達するであろうメンバーが集められているので、2022年もそうでしたし、23年もテレビの前で見ていてもそうでしたし、2024年も今回集まったメンバーもそうですし。誰かより勝るとか、誰かより劣るとかはなく、その日、自分たちのパフォーマンスが一番できて、かつ、会場のお客さんとの相性と、審査員の心に届いたかどうかが大事だと思うので、あいつらよりウケたとか、あいつらより負けたなっていうよりは、自分たちのパフォーマンスを多分120%でやれるような準備をしていきたいと思います。優勝できたらうれしいなっていう気持ちじゃないです、優勝を取りに行くっていう気持ち。夢見話にはしたくないなっていう感じで、頑張りたいです。
――優勝してから、どういう景色が?
【きょん】ゴールデン番組をやってみたいですね。これまで、けっこう深夜をやらせてもらうことが多かったのでやっぱり次の目標はやっぱりこのゴールデン番組で、MCというものをやってみたいです。
【西村】テレビは良くも悪くも水物だと思っているので、流行り廃りもあると思いますし。もちろんロングセラーなタレントとしての商品になりたいという気持ちもありますが、その土台にあるのは劇場なので。どんだけ売れてもネタをいまだにし続ける千鳥さんだったり、麒麟さんだったりを見ていてかっこいいなと思うので、タレントに振り切るんじゃなくてずっとお笑い芸人というか、ずっとネタをやる芸人でいたいので、優勝したら47都道府県回る全国ツアーみたいなのはやりたいんです。1年ぐらいかけてゆっくり回りながら。もう賞レースしなくていいですもんね、優勝したら。1月後半ぐらいから全国ツアーが回って、四季の移ろいとか全国津々浦々で感じながら、コント行脚をやりたいです。劇場はあくまで空母としてあって、テレビはあくまでそこに飛ばしに行くんですけど、あくまで母体はコントなんで、劇場なんで。
――一度準優勝したことによるプレッシャーをはねのけることができた要因は?
【きょん】劇場かもしれないですね。吉本って劇場が多い分、舞台数は相当だと思うので、そこは吉本さんに恵まれている環境は与えてもらったなと。あとは、いろんな仕事が増えてとんでもなくその緊張することも多くなってきましたが、そういったところに何か壁を乗り越えられた時とかもあって。そういう1個1個が自信につながったのかなと思いますね。コットンにおいて、ネタは西村さんが全部やってくれてるので、あとは僕が120%ぐらいのパフォーマンスを出すためにっていうところで考えています。
【西村】前までよりは正直ちょっと時間が、やっぱり物理的にスケジュールがやっぱり厳しい面が多々ありましたが、時間が空く度に喫茶店にこもってたのができなくなっちゃったので。でもその分、僕は移動時間を生かそうと。例えば、大阪の出番で朝2時間半新幹線乗れるってなったら、2時間半できるんだっていうマインドに変わって。移動時間がちょっと楽しくなったというか。
コントと向き合う上で、今まではやっぱ移動はインプットのために漫画読んだりとかドラマ見たりとかしてたんですけど、それもこの1年あまりせずで。移動時間とかもこんなボケどうだろうとか考えて、いい時間の、ビジネスマンみたいな時間の使い方をしていたかなと思うので。それで劇場着いて、彼(きょん)に投げて彼がバーンってやってくれるみたいな、すごく連携が取れた1年だなと。モチベーション的にもなんかずっと劇場で出してもらっていたので、片時もコントから離れることはない環境を作ってくれた吉本に感謝ですし。いろんな仕事ありましたけど、『キングオブコント』優勝に変えられるものはないので。やっぱりあの頂は取りたいなっていう。情熱を常に燃やしながら青い炎でしたね。