予期せぬトラブルを引き起こしてしまわないよう、メルカリの定める「迷惑行為」の中から特に注意したい項目を確認しておきましょう。
出品者が気を付けたい「迷惑行為」5選
メルカリで商品を出品したり発送したりする際、以下のようなことを行うと迷惑行為とみなされます。商品の状態や商品の紛失・売り切れを理由にキャンセルする
商品が購入された後になって「実は売れる状態ではなかった」「肝心の商品を失くしてしまった」なんてことになれば、取引をキャンセルするしかないでしょう。でもこれは迷惑行為です。出品する商品は、手元できちんと管理しておくことが大切です。独自のルールにより、取引の放棄やキャンセルの強要を行う
メルカリには「専用出品」や「コメント必須」など、ユーザー同士の独自ルールがありますが、それに従わないからといって取引のキャンセルを強要すると迷惑行為になります。メルカリの公式ルールでない以上、独自ルールに反してでも最初に購入した人と取引を続けるのが基本です。
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「送料込み」で出品した商品を、着払いや送料不足で発送する
もともと送料込みで出品していたものを着払い(送料別)で送ってはいけません。これはメルカリの禁止行為にも定められています。「送料が思ったよりも高くなってしまった」などの事情があるのかもしれませんが、購入者からクレームを受ける可能性も高いのでやめましょう。また、普通郵便で発送する際に送料不足となってしまうのも迷惑行為に該当します。
匿名配送以外の方法で送る際、差出人情報を記載せずに発送する
匿名配送(メルカリ便/梱包・発送たのメル便)以外の方法で送る際、差出人の情報を記載しないと迷惑行為になります。宛先に不備があった場合、荷物は差出人に返送されることになっているため必ず記載しましょう。梱包に不十分な点がある
割れ物を送る際に緩衝材などを使用せず、封筒や箱にそのまま入れて送るのは迷惑行為です。輸送中に破損するおそれがあるため、必ず保護しましょう。他にも商品の一部が梱包材からはみ出した状態で送っていたり、詰め物などをせず、箱の中で商品が動く状態のまま送っていたりするのも迷惑行為です。
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購入者が気を付けたい「迷惑行為」5選
商品を購入する際には、以下のような迷惑行為をしないよう注意が必要です。自己都合でキャンセルする
「服のサイズが合わない」などの理由で取引をキャンセルするのは迷惑行為に該当します。商品説明をきちんと確認していないことが原因なのですから、自己都合でキャンセルを依頼するのはやめましょう。その他、誤操作・誤購入によるキャンセルなども迷惑行為です。予定より早く発送するよう要求する
出品者が商品を発送するタイミングは、商品説明に記載されています。「2〜3日」と設定している人に対して、当日や翌日に発送するよう要求してはいけません。出品者の都合を考えておらず、迷惑行為とみなされてしまいます。購入後に値引きを依頼する
「購入後、同じ商品がより安い値段で出品されているのを見つけてしまったので、値下げをお願いしたい」……こうした要求も迷惑行為に該当します。購入後の値下げ交渉はご法度。その価格に合意して購入しているのですから、きちんと支払いましょう。支払い期限を過ぎても代金を支払わない
メルカリの支払い期限は、購入手続きをした日から3日目の23時59分59秒までとなっています。これを過ぎても支払いが完了しない場合は迷惑行為とみなされます。
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トラブルが発生していないのに、受取評価をしない
商品が届いたら速やかに受取評価をしましょう。さもないと取引が完了せず、出品者に売上金が入りません(※)。商品に問題がないのに受取評価をしないのは迷惑行為に当たります。※購入者からの連絡や、事務局への問い合わせが一切ない場合は、発送通知をしてから9日後の13時以降に自動で取引が完了する仕組みになっています
メルカリ事務局の対応は?
迷惑行為が明らかになった場合、メルカリ事務局はそのユーザーに警告を行います。それでも改善が見られなければ、アカウントの利用制限を行います。出品者と購入者、どちらの場合であってもペナルティを受ける可能性がありますので、迷惑行為をしないよう注意しましょう。
もし迷惑行為を受けて困ったら、まずはメルカリ事務局に問い合わせてみてください。ひとりで対応しようとすると、余計にトラブルが大きくなるかもしれません。メルカリ事務局に状況を説明し、指示を待ちましょう。
<参考>
・禁止されている行為
・取引における迷惑行為について
(文:川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド))