「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年10月4日現在】

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2024年10月08日 10:21  ITmedia PC USER

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ITmedia PC USER

Windows 11 2024 Update、導入しましたか?

 既報の通り、Microsoftは10月1日(米国太平洋夏時間)から「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」を一般ユーザー向けに配信している。既存のWindows 11 2022 Update(バージョン22H2)またはWindows 11 2023 Update(バージョン23H2)をインストールしてあるPCでは、所定の設定を行うことで今後数週間以内にWindows Updateを通して利用できるようになる。


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 しかし、インストールできる条件を満たしても、PCに「既知の不具合」が報告されている場合は導入をブロックする「セーフガードホールド」が適用される場合がある。この記事では、Windows 11 2024 Updateにおいて2024年10月4日時点で発生している既知の問題をまとめる。


●指紋センサーで問題が発生する


 特定のデバイス(PC)において本バージョンを導入すると、画面ロック後に指紋センサーが利用できなくなる不具合が発生することがある。この不具合が発生した場合は、再起動するまで指紋センサーを使った各種認証を行えなくなる。


 この不具合が発生する恐れのあるPCには、既にセーフガードホールドが適用されている。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。


 なお、本不具合はPC側の問題となる。PC自身のUEFI(BIOS)や内蔵指紋センサーのソフトウェアを更新することで、セーフガードホールドが解除される見通しだ。


●壁紙カスタイマイズアプリがうまく動かない


 本バージョンを導入すると、一部の壁紙カスタマイズアプリが正常に起動しなかったり、想定通りに動かなかったりすることが確認されている。具体的には壁紙が正常に表示されない他、デスクトップのアイコンが消えてしまったり、プレビューが正常動作しなかったり、仮想デスクトップで問題が発生したりするそうだ。


 不具合の発生するアプリが導入されているPCには、セーフガードホールドが適用される。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。


 なお、本不具合はアプリ側の問題となる。開発者が配信する更新プログラムを適用すると問題が解決し、セーフガードホールドも解除される可能性がある。アップデートがあるかどうかは、アプリの開発者に問い合わせてほしい。


●「Asphalt 8」で例外エラーが発生する


 本バージョンを導入すると、Gameloftのカーレーシングゲーム「Asphalt 8(アスファルト8)」で例外エラーが発生し、アプリが応答しなくなる恐れがある。アプリを再起動すれば問題は一時解消するものの、抜本的な解消にはならない。


 現時点においてAsphalt 8をインストールしてあるPCには、セーフガードホールドが適用されている。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。


 現在、MicrosoftとGameloftが問題解決に向けた作業を行っている。対処方法が決まり次第、改めて告知される予定だ。


●「Safe Exam Browser」が起動できない


 本バージョンを導入すると、オープンソースアプリ「Safe Exam Browser(SEB)」のバージョン3.7以降が起動できなくなる可能性がある。SEBは、教育機関などにおけるCBT(コンピュータを使った試験)に特化したWebブラウザで、世界中で広く使われている。


 現時点においてバージョン3.7以降のSEBをインストールしてあるPCには、セーフガードホールドが適用されている。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。


 現在、MicrosoftとSEBの開発者が問題解決に向けた作業を行っている。対処方法が決まり次第、改めて告知される予定だ。


●「Easy Anti-Cheat」がシステムを停止させる


 本バージョンを導入すると、EPIC Games製アンチチートツール「Easy Anti-Cheat」を用いるゲームアプリを起動することでブルースクリーン(STOPエラー)が発生することがある。この不具合は、以下の条件を“全て”満たすと生じる可能性が高い。


・第12世代(開発コード名:Alder Lake)以降のIntel CPUを搭載している


・Intel vProプラットフォームを採用している


・2024年4月以前のEasy Anti-Cheatドライバを使っている


 現時点において、上記条件を満たしているPCには、セーフガードホールドが適用されている。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。また、当該PCにおいて「メディア作成ツール」を使うと警告も出るようになっている。


 この問題を解決するには、Easy Anti-Cheatのアップデートを行う必要がある。問題が発生しないバージョンになれば、セーフガードホールドが解除される。通常、Easy Anti-Cheatはゲームとセットで提供されるため、ゲームの開発元(または販売元)にアップデートの有無を確認してほしい。


●「Intel Smart Sound Technology」ドライバがシステムを停止させる


 本バージョンを導入すると、「Intel Smart Sound Technology(Intel SST)」用のデバイスドライバがブルースクリーンを引き起こすことがある。この不具合は、以下の条件を“全て”満たすと生じる可能性が高い。


・第11世代Coreプロセッサを搭載している


・Intel SSTドライバのバージョンが「10.29.0.5152」または「10.30.0.5152」である


 現時点において、Intel SSTドライバのバージョンが上記のいずれかであるPCには、ーフガードホールドが適用されている。インストールアシスタントやインストールメディアを使った手動バージョンアップも推奨されない。


 この問題は、Intel SSTドライバを更新することで解決できる。本バージョンを導入する前に、Windows UpdateまたはPCメーカーから配信されている新しいドライバを導入することでセーフガードホールドは解除される。


 なお、ドライバのバージョンが「10.29.00.5714」または「10.30.00.5714」以降であれば、この問題は発生しない。



このニュースに関するつぶやき

  • よく分からんけど…PCは、勝手に?アップデートされて、ある日突然「再起動しろ」って…便利にするんか?不便にするんか?…シランケド。。。
    • イイネ!1
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