ネット受信料は月１１００円＝来年１０月から―ＮＨＫ

　ＮＨＫは８日、必須業務として開始するインターネット番組配信について、受信料を地上波契約と同額の月１１００円にすると発表した。ネットのみで視聴する場合も、契約は地上波と同じ扱いとする。既にテレビ受信料を払っている世帯に追加負担はない。９日から意見を募った上で年明けに正式決定し、来年１０月１日に導入する。

　２０２６年度までの経営計画の修正案に盛り込んだ。ＮＨＫは、改正放送法でネットによる番組の同時・見逃し配信と番組関連情報の提供が放送と同じ必須業務に格上げされたことを踏まえ、対応を検討していた。

　受信契約の締結義務はパソコンやスマートフォンを持っているだけでは生じないが、視聴開始に同意すると発生し、利用登録や契約締結を促すメッセージが表示される。

　報道や防災などの番組関連情報は「放送番組と同一の情報内容」を提供する方針を示した。見逃し配信は原則１週間後までとする。現行の配信サービス「ＮＨＫプラス」の扱いは検討中という。