

まだまだセミも元気に鳴いています。日差しも気温も真夏と変わりなく、残暑が厳しいです。さらに真っ黒な喪服のせいで、参列者全員、汗だくでフラフラです……。

汗だくの納骨が終わり、涼しい室内で会食がはじまると、虚ろだったみんなの顔がみるみる復活。親戚同士、食事をしながら会話がはずみます。

あまりの暑さに祖母が「来年はさ、人数もそんなに呼ばないからさ、もう普段着にしようかね」と、提案しました。


祖母の家は、だいぶ都会から離れた山間にあります。地域によるものだと思うのですが、法事の際、普段着で参列も珍しくないと言われたのですが……。
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普段着で法事に参列していいなんて聞いたことがなかったため、驚きました。まだまだ知らない風習があるものですね。でも、きっとおばあちゃんは、風習にかかわらず、気兼ねなくおじいちゃんの法事をおこなっていきたいのでしょう。


いざ「なんでもいいよ」「普段着でおいで」と言われると、かえってどんな服を着ていけばいいか悩みますね……。親戚が言っていた「何でもいいわけじゃないでしょ?」という指摘も気になります。しかし近い身内だけでの一周忌だし、土地の風習で許されるのであれば、普段着のほうが絶対にラクなのは間違いありません。ならば暗めの色合いの普段着で参列しようかなとも考えますが、やっぱり不安が残ります。なのでとりあえず、来年の一周忌は喪服も持参しようと思います。
【後編】へ続く。
原案・編集部 脚本・煮たまご 作画・チル 編集・横内みか
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