鈴鹿央士、有村架純の婚約者役 映画『花まんま』で“カラスと話せる”演技に挑戦

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2024年10月09日 06:00  ORICON NEWS

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『花まんま』2025年春、全国公開(C)2025映画「花まんま」製作委員会
 俳優の鈴木亮平と有村架純が兄妹役で初共演する映画『花まんま』(2025年春公開)の出演者が発表された。有村演じる妹・フミ子の婚約者で、“カラスと話せる”研究者役に鈴鹿央士。鈴木演じる兄・俊樹の“ちゃきちゃき”幼なじみにファーストサマーウイカ。さらに、酒向芳、六角精児、キムラ緑子が名を連ねる。

【画像】主人公の兄妹を演じる鈴木亮平と有村架純

 作家・朱川湊人氏の代表作で、ある兄妹の不思議な体験を描いた短編集『花まんま』(文春文庫)を、初版からおよそ20年を経て、映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、『そして、バトンは渡された』などの前田哲監督が映画化した。

 大阪の下町で兄妹二人暮らしの兄・俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、妹のフミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄としてはやっと肩の荷が下りるはずだったのだが、遠い昔に二人で封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り…。

 妹・フミ子の婚約者で、動物行動学の助教・中沢太郎役を演じた鈴鹿は「原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きました」とコメントしている通り、髪を整えるのも忘れてカラスの研究に没頭するあまり、カラスと会話できるようになったというクセ強いキャラ設定が原作から追加された。

 もちろんカラスとの演技は初挑戦。現場では、なかなか難しいが全く通じないわけではない!と根気強く対話に挑戦した鈴鹿。あわせて解禁されたキャラクター写真には太郎がカラスと見つめ合う様子が切り取られており、カラスとの会話がどう物語に絡んでくるのか期待したい。

 鈴鹿は、本作について「身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品」と話しており、台本を読んで何度も涙したそう。また、前田監督作品への出演は『ロストケア』に続き2作目となり、“相思相愛”に近い信頼関係があるそうで、「現場の雰囲気が明るく、のびのびと演じることができた」と語っている。主人公の兄妹を演じた鈴木と有村については、「一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました」と感謝の意を表している。

 ファーストサマーウイカが演じるのは、兄・俊樹の幼なじみで、お好み焼き屋の看板娘である三好駒子。映画オリジナルキャラクターで、ウイカは「お好み焼きと世話焼きが得意な、俊樹とフミ子を支える大切な存在」とユーモアを交えて分析。実は、前田監督が駒子のキャラクターを作り上げていく段階で出演をアプローチするほど、関西弁でちゃきちゃきしている駒子と大阪府出身のウイカ本人が持つ明朗快活なキャラクターとの親和性を重要視していた。

 そんな監督からのオファーにウイカは「ラブコールいただいて光栄でした」と喜びをみせており、「初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした」と振り返っている。劇中ではキレのある関西弁を披露しており、熱血漢な俊樹にも負けず劣らずの強烈な存在感を放つ。

 主人公兄妹とは不思議な縁で結ばれ、フミ子の抱える〈秘密〉にも関係している繁田家の父・仁役を酒向、繁田家の長男・宏一役を六角、繁田家の長女で宏一の妹・房枝役をキムラが演じる。

 「これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶をたどっても無かった。原作、脚本にアッパレ!」(酒向)、「脚本を読んだ時、染み入るような感動とともに、『家族への思い』の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました」(六角)、「とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語」(キムラ)と、それぞれコメントを寄せている。

■発表された出演者のコメント(全文)

▼鈴鹿央士(中沢太郎役)
 身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品で、台本を読んで何度も泣いてしまいました。原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きましたが、監督はじめ現場の皆さんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、自分なりにのびのびと演じることができたと思います。主人公の兄妹を演じる亮平さんと有村さんとは一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました。早くこの作品を見ていただきたい、そんな思いでいっぱいです。

▼ファーストサマーウイカ(三好駒子役)
 三好駒子は映画オリジナルのキャラクターで、お好み焼きと世話焼きが得意な、俊樹とフミ子を支える大切な存在です。そんな駒子役をぜひ、と前田監督からラブコールいただいて光栄でした。初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした。全世代に響く、あたたかい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品です。ぜひ劇場でご覧いただきたいです。

▼酒向芳(繁田仁役)
 脚本第一稿を読んだ→涙が出た→もう一回読んだ→また泣いた→原作を図書館で探した→読んでまた泣いた→物語の状況、時間軸を把握するために脚本を幾度も読み直した→……泣いた。これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!です。

▼六角精児(繁田宏一役)
 この映画の脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、「家族への思い」の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました。参加できて光栄の一言です。

▼キムラ緑子(繁田房枝役)
 とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語だと思います。撮影現場では、皆さまとさまざまな感情を交わし合いながら、泣き過ぎでは?と思うくらい泣きました(笑)。共演の皆様のいろんな表情を思い出して、感動的なシーンに、ともにいることができて幸せだったなぁと思います。監督の思い描く世界の完成を心待ちにしております。

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