東京都北区の公園で起きた爆発を巡り、公園に自作の爆発物を置いたとして、警視庁が男子高校生(15)から任意で事情を聴いていることが8日、捜査関係者への取材で分かった。高校生は危害を加えるつもりはなかったという趣旨の話をしているが、同庁は15日に公示される衆院選を前に警戒を強めており、パソコンやタブレットを押収するなどして慎重に経緯を調べている。
捜査関係者によると、爆発したのはトイレットペーパーの芯に、持ち手部分を切り取ったロケット花火を6本ほど詰めたもの。中にはBB弾数十発が入れられており、人に当たればけがをさせる恐れもあったとみられる。
高校生は爆発物について「ユーチューブを見ながら作った」と説明。「BB弾は重りになると思って入れた。ロケット花火はたくさんあったので消費しようと思った」などと話しているという。
爆発は4日午後5時15分ごろに発生。北区十条仲原の清水坂公園で「男が物を置いて爆発した」と目撃者から110番があり、駆け付けた警察官が爆発した形跡を確認した。公園はJR赤羽駅から南に約1キロの住宅街の中にあるが、けが人はいなかった。
同庁は火薬類取締法違反や威力業務妨害などの容疑を視野に、現場から立ち去った人物の行方を追っていた。