「社長にしっかり罰を」=不明者遺族、責任追及訴え―知床観光船事故

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2024年10月09日 14:01  時事通信社

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時事通信社

網走港に陸揚げされる観光船「KAZU I(カズワン)」=2022年6月1日、北海道網走市
 「罰をしっかり与えてほしい」。北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、行方不明となっている小柳宝大さん=当時(34)=の父親(65)は、運航会社社長桂田精一容疑者(61)への責任追及を強く訴える。同容疑者の逮捕後、検事に対しても、厳しい処罰を強く求めたという。

 宝大さんは、外食大手チェーン「リンガーハット」の社員としてカンボジアに赴任していたが、一時帰国し、福岡県にある実家への帰省前に北海道旅行に行き事故に遭った。

 父親によると、9月の同容疑者逮捕の数日後、検察側からの要請で、福岡県内の検察庁舎で2回に分けて検事と計3時間半ほど面談した。処罰感情などを聞かれ、「宝大も起訴を求めていると思う。罰をしっかり与えてほしい」と求めたという。

 桂田容疑者が遺族の起こした民事訴訟で「出航を判断したのは船長であり、運航中に引き返していれば事故は回避できた」などと責任転嫁ともとれる主張をしたと知り、強い憤りをあらわに。「反省が感じられない。心が痛む。調べ尽くしてから、厳罰に処してほしい」と訴えた。

 8月には地元の博多港(福岡市)と韓国・釜山を結ぶJR九州子会社が運航する高速船で、浸水を隠して3カ月以上運航していたことが発覚した。「安全管理を厳格にしないといけない。あいまいにしていたら人の命は危ない」。父親は桂田容疑者への責任追及を求めるとともに、船の安全運航への思いを強くしている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 表に居ちゃいけない人格者。事故起こしたのは船長の責任と自己洗脳入ってるから他人事のように事故後もそうゆう振る舞いしてたみたいだね。このタイプってなんかセミナー受けてると思う。
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