プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)の会長であるハワード・ウェブ氏が、マンチェスター・ユナイテッドに所属するポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが退場処分になった場面を振り返った。8日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
B・フェルナンデスは9月29日に行われたプレミアリーグ第6節のトッテナム戦(●0−3)で42分にジェームズ・マディソンへのタックルをした場面でレッドカードを受け、一発退場。同選手にとってはマンチェスター・ユナイテッドでの公式戦242試合目にして初の退場となったことがデータサイト『OPTA』では伝えられていた。
これを受け、試合後にB・フェルナンデスは「スタッドを使っていないし、レッドカードでは絶対にない。(ファウルを受けた)ジェームズ・マディソンでさえ、立ち上がった時にレッドカードではないと言っていた」と判定への不満を口にしていた。
なお、マンチェスター・ユナイテッドはこのレッドカードに対する異議申し立てを行うと、これが認められ、B・フェルナンデスの3試合出場停止処分は取り消しになり、6日に行われた第7節のアストン・ヴィラ戦(△0−0)にフル出場していた。
そうしたなか、昨季から実施されているVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認作業中の審判間の会話を聞きながら分析する『Match Officials: Mic’d Up』に出演したPGMOLのウェブ会長は、B・フェルナンデスの退場となった場面について振り返った。
当時、ファウルを見た副審は「ひどいな。これは100パーセントレッドカードだ。フィールド上の判定はレッドカードだ」とクリス・カヴァナ主審に助言し、主審はレッドカードを提示。VARは「スタッドではないが、すねの高さだ。故意の行為でボールにプレーしようとしてはいない。角度から見てスタッドかはわからない。滑ったけど、主審の判定だと思う」と審判官で会話していたことが明らかになっている。
このような経緯からB・フェルナンデスは一発退場となったが、ウェブ会長は「そう(ミス)だったと思う。音声では副審がレッドカードだと言ったのが聞こえ、主審はその助言に従った。接触は高かったけど、フェルナンデスは先に滑っていた。ボールを狙ったわけではないが、副審の視点から見るとスタッドが入ったようにも見える。ちょっとしたミスだと思う。相手に足で突っ込んだのではなく、つまずいたような動作だった。VARは主審をスクリーンに送るべきだった」とオンフィールド・レビューで主審に確認させるべきだったと語った。
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