【陸上】サニブラウン・ハキームがバレーでも実力発揮「うまっ」東レ静岡の選手も驚くレシーブ

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2024年10月09日 20:17  日刊スポーツ

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スリッパ姿でレシーブ体験に挑戦したサニブラウン    

陸上男子100メートルで自己ベスト9秒96を誇るサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が9日、開幕戦(12日、対広島)を控えたバレーボールSVリーグ男子の東レアローズ静岡(三島市)を激励した。今夏のパリ五輪、日本勢初出場の快挙を遂げたダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルを終え、つかの間のオフ。パートナー契約を結ぶ所属先を2日間で3拠点(岡崎市、三島市、鎌倉市)訪問し、東レのファミリーにパワーを注入した。


◇  ◇  ◇   


サニブラウンの目の輝きが変わった。練習拠点を訪れ、スリッパのまま体育館のコートに入り、軽いトスを体験。それだけでは満足出来ず、サーブマシンを用いたレシーブに挑戦した時だった。


時速約80キロのボール。1球目こそ失敗したが、2球目は相手コートに見事なレシーブを返した。思わず、東レ静岡の選手から「うまっ」の声。類いまれなポテンシャルを見せつけた。太鼓判を押されたが「速さによる怖さは最初の1球だけ。足元(スリッパ)が良ければ、もっと速い球もいけた」と負けん気もチラリを見せた。


昨年は女子の拠点がある滋賀工場を訪れ、今年は男子の三島工場。同じ東レを背負うアスリートとの交流には「競技は違えど、似ている点や考えている部分が同じだった。お互いの競技をリスペクトし、言い合える仲はとても良い」と笑顔で振り返った。


最初はトレーニングルームに直行。阿部裕太監督(43)と副将のMB西本圭吾(25)とともに、トレーニング情報を交換した。「応援してくれる方々に、パフォーマンス以外で喜んでもらえるこの機会を大切にしたい」と自身の考えなども伝えた。


西本からも「刺激になった。今季こそ結果を残し、我々も外部から呼ばれる立場にならないといけない。そのためには優勝しかない」と有意義な時間に感謝された。新リーグ開幕を前に、大きなサニブラウン効果を与えた。【山口昌久】


○…サニブラウンは東京で34年ぶりに開催される来年9月の世界選手権に向け「目標タイムは設定していない。自分なりにゴールを決め、課題をクリアしていくだけ。変わらず目指すは金メダル」と意気込んだ。18歳でプロになり、陸上大国の米国にわたり、成長を続ける高速スプリンターが来秋、再び日本を驚かせる準備を進める。


○…チームは8日に三嶋大社(三島市)で必勝祈願を行った。山内哲矢社長(56)、スタッフ、選手の総勢33人が参列。神妙な面持ちで祈〓(示ヘンに寿の旧字体)(きとう)を受けた。玉串を奉納した阿部監督は「気持ちが高まってきた。感動や共感を与えられる試合をしていきたい」と初陣に向けて口元を引き締めた。主将を務める2年目のOH重藤トビアス赳(23)も「昨季3位の雪辱を果たし、優勝を目指す」とあらためて決意。今季のスローガン「REBORN(リボーン)」を胸に、生まれ変わる覚悟で出陣する。

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