【ニューヨーク時事】川崎重工業傘下の川崎車両は9日、米国向けの鉄道車両が5000両に達したことを記念し、ニューヨーク州郊外で式典を開いた。ニューヨークの地下鉄を運営する市交通局への米現地法人を通じた納入はこれまでに約2200両。車両メーカーではトップシェアの実績を誇り、現地で存在感を高めている。
式典には工場関係者や地元当局者ら約200人が参加した。川崎車両の村生弘社長は、コロナ禍などの苦難を振り返り、「これから何十年も(地元との)関係を築き続けたい」とあいさつ。森美樹夫ニューヨーク総領事は「(川崎製車両は)首都ワシントンなどでも運行されており、市民生活の質向上につながっている」と強調した。
川崎車両の米国向け鉄道車両5000両達成を記念した式典=9日、米ニューヨーク州郊外