「これ悪問すぎない?小1息子も『人によって違うよねぇ』と納得いってない」
と、X(旧Twitter)を通じて疑問を呈した青かんぱちさん(@tasorito)。
現在、小1になる息子さんをもつ青かんぱちさんですが、投稿で公開されたのは、その息子さんが通う小学校の算数の授業で出されたという問題の内容です。
「おはじきを並べました。おはじきの数が分かりやすいと思うものに〇をつけましょう」(原文はすべて平仮名)
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そして、問題文の下には、「けんじ」「のりこ」「ゆり」「こう」という名前が書かれ、それぞれが並べた16個のおはじきが描かれています。
息子さんは当初、一番下の「こう」さんの並べたおはじきに〇をつけましたが、しかしそれは不正解に。正解は「ゆり」さんだったとのこと。
しかし、問題文に書かれていたのは「思うものに〇をつけましょう」であり、明確な正解があるような問い方ではありません。また、確かに「ゆり」さんの並べ方は、おはじきを5個ずつ固めて配置し、最後に余った1個を端に置くというもので、ぱっと見て分かりやすいかもしれませんが、他の人のおはじきの並べ方にもそれぞれ特徴があり、どれが分かりやすいかの基準は人によって異なりそうです。
実際、息子さんも、問題の正誤については納得がいっていないとのこと。リプ欄にもたくさんの疑問の声があがりました。
「答えないじゃん」
「そもそも問題文に『おもう』とある時点で困りますね」
「のりこさんが2個ずつというわかりやすい規則性で並べているのにバツにされる意味がわかりません」
「確かにこれはどれも正解になるし、そのわかりやすさの根拠も主観でしかないから悪問ですね」
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さらに、驚くべきことには、このようなコメントも。
「うちの子3番目のに◯してバツ(不正解)で正解4番目のやつでした」
なんと、同じ問題なのに、学校によって正解が違うという状況にもなっていた模様。他に、「小1にして『価値観の問題』だと見抜いている」と、息子さんを称賛する声もありました。
青かんぱちさんに聞きました。
――当該の問題は何に書かれていたものですか?
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青かんぱちさん:学校の授業で配られたプリントです。コピーされたものですが、会社名やテキスト名の記載はありませんでした。題名は「10よりおおきいかず」でした。
――今回の件について、息子さんはどのような様子でしたか?
青かんぱちさん:少し混乱してましたね。何が正しいのかわからないと。元々お金の数え方を教えていたので、10にまとめる方法がわかりやすいと思ったのかもしれません。先生から正誤の説明もなかったみたいなので、それは混乱しますよね。
――出題側に教育のカリキュラム上の意図があるように感じられましたか?
青かんぱちさん:「数えやすい」「間違いにくい」数え方や整理の仕方を考えてもらいたかったのでしょうかね。ですが、「瞬時に計算できる=わかりやすい」とは限りませんし、人によって「数のまとめ方」は異なりますから、必ず正解のある算数には向かない問題なのかも、と思います。
――今後、学校での教育や出題について、求めたいことはありますか?
青かんぱちさん:「考えさせること」が目的なのか「答えを導き出すこと」が目的なのか、ハッキリさせる必要があると思います。
◇ ◇
今回、学校で出された問題について、苦言を呈する形になってしまった青かんぱちさん。
しかし、基本的には学校教育を評価しており、自身のお子さんも学校でグングン成長していて、とても助かっているといいます。
「教育も人間がすることですから、完全なものなんてあり得ないとも思います。今回のプリントも局所的なものですから、次から少し工夫すれば良いことで、学校教育全般に対する批判につながらなければいいなと思います」(青かんぱちさん)
学校や教育のあり方についてむやみに否定するのではなく、感謝を示しつつも問題点はフィードバックして少しずつ改善を促す――そのような姿勢が大切なのかもしれませんね。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))