パリ五輪ブレイキン金メダリストAMIが姉AYUとＤリーグへ「新たな挑戦、出会いにドキドキ」

パリ五輪ブレイキン金メダリストのAMI（湯浅亜実、25）と、姉で世界的ブレイクダンサーのAYU（湯浅亜優、29）が10日、プロダンス「Dリーグ」のLIFULL ALT−RHYTHM（ライフル・アルトリズム＝略称アルトリ）に加入すると発表した。

AYUは幼少期からヒップホップダンスを始め、高校生の時にブレイクダンスと出合った。10歳からブレイキンに取り組むAMIとタッグを組み、16、22年の「Battle of the Year World Final」で優勝。国際舞台で活躍してきた。

アルトリ入りについて「今まで活動してきた場とはまた違った、Dリーグという新しい世界で、新たな挑戦、出会いにドキドキしていますが、自分の武器を精いっぱい発揮して、チームの力になれるように頑張ります。また、見ているみんなにダンスの楽しさ、ブレイキンの素晴らしさを伝えていけるよう自分自身も、このシーズンを全力で楽しんでいきたいと思っています。よろしくお願いします」とコメントした。

10歳で本格的にブレイキンを始めたAMIは姉とともに頭角を現し、ソロでも世界最高峰の大会「Red Bull BC One World Final」を2度制覇。今夏のパリ五輪で初代女王に輝いた。

「自分にとって初めてのフィールドの挑戦。楽しみにしています。この新しいステージを通して、AYUと一緒に、より多くの人にブレイキンの本当のカッコよさ、面白さを伝えていけたらうれしいなと思っています。メッセージ性を感じるパフォーマンスをするアルトリの一員となって活動をする機会をもらえてうれしく、また、この経験を自分の新たな成長につなげていきたいと思っています」と意気込みを示した。

アルトリは幅広いジャンルのダンサーが集まり、芸術的で、時には物語性の高い作品を生み出してDリーグを彩ってきた。昨季は白星に恵まれず、ランクは低迷したが、独自性のある活動で熱心なファンが多い。

宮内康光GMは「彼女たちの参加によって、私たちのチームはさらなる多様性を体現し、新たな可能性を切り開いていくことでしょう」と期待を込めた。

5年目を迎えるDリーグの24−25シーズンは13日に東京・有明の東京ガーデンシアターで開幕。パリ五輪ブレイキン日本代表のShigekix（半井重幸）がKOSE 8ROCKS、HIRO10（大能寛飛）がValuence INFINITIESに加入し、強烈なパワームーブが、開幕戦から見られそうだ。