【インタビュー】「ビジュx笑顔xダンス」の完成度がすごい…… 台湾人気チア「Fubon Angels」丹丹に話を聞いた

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2024年10月10日 17:14  ねとらぼ

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今回は「Fubon Angels」の丹丹さんにインタビュー。かわいいが過ぎる

 球場を盛り上げ、選手とファンをつなぐチアリーダー。中でも、台湾プロ野球(CPBL)のチアリーダーは数年来、日本のファンからも熱い視線が向けられています。


【画像】球場でファンを魅了する丹丹


 ねとらぼでは、チュンチュンやリン・シャンをはじめ、日本人チアリーダーのKAHOさん、Chihiroさん、Nozomiさんらへの取材を通じて台湾チアの魅力をお届けしています。今回お話を聞いたのは、「富邦ガーディアンズ」のチアチーム「Fubon Angels」(以下FA)の丹丹さん。チームもチアも情熱あふれる“熱さ”が知られる中、抜群のビジュと愛くるしい笑顔、そして華麗なダンスでファンを長年魅了し続けている丹丹さんとはどんな人物なのでしょうか?


●ダンス命! の丹丹


―― 丹丹さんがチアリーダーを目指したきっかけがあれば教えてください。


丹丹 小さいころからダンスを習っていたのですが、ダンスを仕事としてずっとやっていこうと考えたときに、選べる道は多くなくて。ダンスを続けていける道の1つとしてチアリーダーの仕事を選びました。


―― ダンスがルーツにあるんですね。台湾芸術大学では舞蹈学系でしたよね。チアリーダーになる前から野球に興味はありましたか?


丹丹 小さいころに父と一緒に見ていたくらいですね。バスケの方が知識があったので、チアとしてのキャリアの最初はバスケチームで、その後野球チームのチアに加入したんです。富邦への入団が決まってから当時父と見ていたときのことなどを思い返したりして。


編注:丹丹さんは2015年から2018年まで台湾のバスケチーム「台灣?酒(台湾ビール)」のチアに所属。2019年に現在のFubon Angelsに加入している


●動物病院とのダブルワーク時代を思い出す頑張り屋さん


―― チアリーダーとしてチームで活動する中で、うれしかったこと、大変なことをそれぞれ教えてください。


丹丹 どんな仕事にも大変な面はありますし、私の場合も自分で選んだ仕事、自分の好きなダンスを仕事にしていますが、それでも大変なことはあります。チアになりたてのころは特に多かったです。


 チア加入当時は、動物病院の仕事とのダブルワークだったんです。動物病院の仕事が15時に終わってから、16時の球場集合に急いで駆け付けることもザラでした。今はチアの仕事も多くなり、動物病院の方は(フルタイムで働くのは)時間的に厳しくなってきたので、余裕があるときに手伝うぐらいの形になっています。


―― 反対に、チアをしていて面白い部分はどんなところですか?


丹丹 FAに入ったころの私は、比較的静かで人見知りをするタイプでした。それがいったんチームの中に入るとみんな活発で、一緒に祝日やクリスマスを過ごしてプレゼント交換をしたり、本当に良い環境でたくさんの人と知り合えました。急に友人が増えたような感じでうれしかったです。これからもたくさんの日々をメンバーと過ごしていきたいなと思います。


●ファンとは「友達のような距離で付き合えたら」


―― 丹丹さんの球場でのパフォーマンスやSNSを見ていると、ファンをとても大切にされている印象です。ファンと接する上で心掛けていることはありますか?


丹丹 ファンのみんなと話したり、接する機会を増やすよう意識しています。私は、ファンのみんなと友達のような距離で付き合えたらと考えています。一緒に遊んだり、配信でお話したり、さまざまな形で向き合っていけたら良いなと。これからもファンとの交流を続けていきたいです。


―― 2024年からはFAの衣装部門責任者にも就任されました。


丹丹 大変ありがたいことに、衣装のデザインなど、私たちに与えてくれる裁量がすごく大きいです。だからこそ、しっかり資料を集めた上で、(イベントのコラボ相手の)企業がどんなスタイルを好むか話し合いしながら衣装を決めています。時にはクールにカッコよく、時にはかわいく、さまざまなスタイルの衣装を試していけるのは本当に面白いです。


―― ヤマハとコラボされた際の衣装は特に好評でした。


丹丹 あの衣装は、すごくクールでセクシーな感じで、いつもの健康的でかわいい感じとは違った非日常感があるのも良かったんじゃないかなと。


●FAに新加入した韓国チアはどんな存在?


―― 2024年は韓国から李晧禎、南?貞、李雅英の3人がFAに加入しましたね。


丹丹 みんなとても良い子です。コミュニケーションもよくとっていますし、チームのルールも尊重してくれています。良い意味で分け隔てなくという感じです。私たちチームメイトにも良くしてくれて、よく韓国からお土産を買ってきてくれるんです(笑)。お互いすごく良い関係が築けていると思います。


―― 韓国から来られた3人を見て、何か学んだことはありますか?


丹丹 台湾と韓国ではダンスのスタイルが違い、そこを埋めるのに努力しているように感じます。彼女たちは普段のダンス練習に参加できず、新しい曲は基本的に動画を見て自分で練習、という形になるのですが、覚えるのも早いですし、分からないことはすぐに質問して、アドバイスも真剣に受け止めてくれます。仕事の細部にまで気を配る心構えや、仕事に対するプロ意識は、私たちみんなが見習うべきところだなと。


●「台湾デー」で来日も 日本の印象は?


―― 丹丹さんは2024年6月に甲子園球場で開催された「台湾デー」にも参加されましたね。


丹丹 素晴らしい経験でした。ファンの声だけで球場中に歓声がこだまする環境は、台湾とは全く違っていました。また(チアリーダーなどの)写真撮影に専念するファンも多い台湾と比べ、全員が熱心に野球の応援に集中していたのは大きな違いでしたし、興味深かったです。


―― 日本で印象に残っているものはありますか?


丹丹 日本はどこに行っても清潔なことが印象的です。日本で好きな食べ物はたい焼きとラーメン。特にたい焼きは大阪に行くたびに買っていて、罪悪感を感じつつもついつい食べてしまうほど甘党なんです。甘いもの以外だと焼き鳥も好き。夜食やおやつ、デザートなども大好きで……食べ物の話してると止まらなくなりますね(笑)。


―― 日本のファンが台湾へ来た際に、お勧めしたい台湾グルメはありますか?


丹丹 (富邦ガーディアンズの本拠地球場がある)新荘に野球観戦で来られるのであれば、球場の向かいにあるお店で売っている「?酥餅(ネギ入り餅)」がオススメです! 私も好きでよく食べてます。


編注:丹丹さんお勧めの新荘市場入り口付近のお店「忠将葱蔬餅」。丹丹さんいわく「辛いの入れる方がおいしいよ」


―― ご実家は、レストランを経営されていると以前耳にしました。


丹丹 レストランというか簡易食堂という感じのこぢんまりしたものですけどね。お店は新竹にあって、山盛りのお弁当が1つ80元とか。来てくださる方からはCP値(コスパ)がすごく良かったという声が多いです。


編注:丹丹さんの実家は、新竹市で『淑芳餐飲部』という飲食店を経営


―― 丹丹さんの将来の目標、夢を教えてください。


丹丹 小さな夢として、数年後に自分の小さなお店を開けたらいいなとは思っています。自分のやりたいことができるお店ってすごく素敵じゃないですか。まずはチアリーダーとして現在の仕事をしっかりやっていこうと思っています。


―― 最後にこれを読んでいる日本のファンにメッセージをお願いします。


丹丹 私のことを見つけてくださったファンの皆さん本当にありがとうございます。日本に行った際にも、多くの方が私のグッズを持って会いに来てくれたり、タオルを掲げてくれたり、プレゼントを持ってきてくださったり、国外でも多くの方が応援してくださってることに本当に感動しました。より多くの人に見つけてもらえるよう、応援してもらえるようにこれからも頑張ります!



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