夫婦で収入が低い方がより多く家事をしなければならない、という決まりはない。ただ、収入が高い方が家事の負担が重いとしたら、やはりどこかに不満はたまるだろう。
東京都の30代後半の女性(Web・インターネット・ゲーム/正社員)は、お互い正社員で夫婦共働き。今どき珍しくない話だが、世帯年収は1300万円で
「実は私(妻)のほうが、年収が高いです。夫500万、妻800万」
と打ち明ける。実に300万円の収入差があり、女性にはいろいろと思う所があるようだ。(文:篠原みつき)
気がつけば昼寝している夫を「イライラして時々叩き起こしています」
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夫に対するモヤモヤを、「夫も頑張って働いてくれているので感謝はしていますが」と前置きしたうえでこう語る。
「お互い在宅の日でも彼は黙々とパソコンに向かい、私はトイレに立ったついでに食洗機をかけたり洗濯物を干したりと、ちょこちょこ動き回ってます。夫の場合、在宅日=仕事があまりなくて暇な日でもあるので、もう少し家のことをやってくれたらいいのにと思います」
仕事をしながら家事もこなす妻に対して、夫は仕事だけに集中できる、なんならヒマという環境。不公平に見えるが、女性は不満を表には出さないらしい。しかし
「こんなこと本人には言えませんけど、日頃稼いでいるほうが家事も多くしてるのだから、できる日は率先してやってほしいのが本音です」
と正直な気持ちを吐露する。夫は日常の家事をしないだけでなく、家にいるだけで妻の負担を増やしてもいる様子だ。苛立ちをこう書いている。
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「お互い在宅だと毎日ちゃんとお皿に盛った昼食を用意しなければならず、仕事中に気軽に話しかけてきてペースを乱されるのも不満です。私は忙しい時はペットボトルの水とカロリーメイトで済ませたいし、お昼なんて冷凍ご飯のタッパーそのままの納豆ご飯でいいくらいなのに」
こう本音が次々に湧き上がる。女性の仕事は「緊急で呼び出されたり、難しい調整事をこなさなければならず、決して暇ではありません。ボーっとしているように見えて、頭の中では考え事をしていることも多いです」という多忙な職業のようだ。だからこその高収入なのだろうが……。
「それなのに彼はよほど暇なのかだらけているのか、気がつけばグースカいびきをかいて昼寝しているので、イライラして時々叩き起こしています」
つい苛立ちが抑えきれなくなる瞬間があるようだ。
「サボるために在宅を使うなら早く出勤100%になってよ〜!!と思いますが、それ以外は優しい人なのでイヤホンをして我慢が一番です」
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こんな不満がありつつも、夫婦仲はなんとか円満を保っているようだ。
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