フェリペ・ドルゴヴィッチが、金曜日にメキシコでフェルナンド・アロンソのアストンマーティンAMR24をドライブし、今シーズン初のFP1に出場することが発表された。
一方、オリバー・ベアマンを乗せようと画策していたフェラーリは、残るシーズンのどのグランプリでルーキーをマシンに乗せるのかをまだ明らかにしていない。
フェラーリの計画はシーズン開始時こそ明確で、リザーブドライバーのオリバー・ベアマンが年末に向けてスクーデリアで2回のFP1走行を予定していた。アゼルバイジャンGPとカタールGPの間にある、F2カレンダーの長い休みを最大限に活用することになっていた。
オースティン(アメリカGP)とインテルラゴス(ブラジルGP)ではスプリントイベントが開催されるため、週末唯一のフリー走行セッションにルーキーを乗せたいチームはないだろうが、ベアマンはメキシコGPとその後のアブダビGPで、2台のSF-24のうちの1台に乗る予定のようだった。
しかしベアマンは、サウジアラビアGPでカルロス・サインツの代役を務め、その後アゼルバイジャンGPではハースのケビン・マグヌッセンの代役となったため、ルーキーとしての地位を失うことなくグランプリに出場できる回数の上限に達した。そして彼は、スクーデリアとハースの両方で、今年最後の6レースのリザーブドライバーを引き続き務める。
そのためフェラーリは、イスラエル生まれのロシア人ドライバーであるロバート・シュワルツマンを、FP1セッションを行う必要が生じた場合に備えて留めておくよう計画している。シュワルツマンは、オランダGPのザウバーのFP1セッションで短い走行を行ったが、全員を感心させていた。
■他チームの残り枠状況。ウイリアムズは育成から起用か
レッドブルでは、アイザック・ハジャルがイギリスGPで、セルジオ・ペレスのマシンをドライブしたが、フェルスタッペンのマシンはまだルーキーを乗せていない。
メルセデスでは、キミ・アントネッリがイタリアでジョージ・ラッセルのマシンをドライブしてクラッシュさせたが、ハミルトンはまだ自分のマシンを譲っていない。
マクラーレンでは、パト・オワードがメキシコGPのFP1セッションに参加することはすでに分かっているが、チームはどのドライバーがFP1を欠場するのか明らかにしていない。
アストンマーティンにおいては、メキシコでアロンソに代わってドルゴヴィッチが走行することが発表されている。また彼は、昨年のようにアブダビでの走行をストロールの代わりに行う可能性が高い。
ウイリアムズは、イギリスGPのFP1でローガン・サージェントのマシンをフランコ・コラピントに託したが、アレクサンダー・アルボンは残りのレースのなかで誰かにマシンを託さなければならない。有力候補は育成ドライバーのルーク・ブラウニングだろう。
RBについては、ダニエル・リカルドのマシンは、日本GPのFP1で岩佐歩夢を投入した。さらに、岩佐はおそらくメキシコで角田に代わってもう一度出走するだろう。
そして、ザントフォールト(オランダGP)でボッタスのマシンをシュワルツマンに託したザウバーは、フェラーリとの契約上の義務を果たすため、メキシコGPかアブダビGPのどちらかで周に代わって走るドライバーをフェラーリが決めるのを待っているところだ。
アルピーヌはすでにカナダとイギリスの両FP1セッションを使用してジャック・ドゥーハンに走行の機会を与えている。またハースは、オリバー・ベアマンがイモラとバルセロナでチームの義務を果たしている状況だ。