アニメ『ドラえもん』のドラえもん役などで知られた声優の大山のぶ代さんが、9月29日に老衰のため死去していたことが11日、報じられた。90歳だった。大山さんはドラえもんとしての最終収録で、ドラえもんについての思いを語っていた。
■2005年3月に卒業
大山さんは1979年にスタートしたテレビ朝日版の『ドラえもん』でドラえもんの声を担当。大山さんが、アニメの試写を見た原作者の藤子・F・不二雄さんに恐る恐る感想を聞いたところ、「ドラえもんって、ああいう声をしていたんですね」と言われて感激したというエピソードも知られている。
その後、26年間にわたってドラえもんの声を演じていたが、大山さんが2001年ごろから降板を申し出ていたことや、キャスト陣の大半が60歳を超えていたこともあり、2005年3月の放送をもってレギュラー、隼レギュラーのキャストが揃って卒業した。
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■ドラえもんは「絶えずそばに」
その最終収録後のインタビューで、大山さんは「元気なまま、素敵な花道を作っていただいて、こうやって卒業できるというのは本当にうれしいと思っています」と笑顔でコメント。声優が交代した後の新しい『ドラえもん』を見るか聞かれると、「見ますよ、そりゃ。だってドラえもんが好きなんだもの」と即答した。
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また、今年7月に死去したのび太役の小原乃梨子さんが、卒業後について「現役の、のび太くんの感覚で、ずっといられそうな気がします。だから、とっても楽しいときが待っていそうな気がしません?」と問いかけると、大山さんも「します、します」と応じる。「いるんですよね、ドラえもんは。絶えずそばに」と話していた。
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■「ドラえもんそのもの」「永遠のドラえもん」
ネットでは、ファンから「独特だけど温かく包み込んでくれる、あの優しい声が今でも大好きです」「共働きで不在の両親に代わりいつもそばにいてくれた声でした。私にとってドラえもんといえば大山さんです」「大山のぶ代さんはドラえもんそのもの」「大山さんは永遠のドラえもんです」と悼む声が。
また、「小原乃梨子さんに続いて、大山のぶ代さんの訃報まで…ドラえもんとのび太君はいつまでもセットですね…。寂しいです」「ドラえもん、のび太のことが心配で追いかけていったんだな」と思いを馳せる人もみられた。
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