エサ用に捕まえた“誰も育てない虫”を育ててみたら…… イメージを覆す結末に「まさかこんな成虫になるとは!」

10

2024年10月11日 22:03  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

あの虫を育ててみると……

 アマガエルのエサ用に捕まえたウジムシを育ててみたら、命のはかなさと重みを教えてもらった。その見た目や習性から嫌われてしまうことが多いウジムシの印象をガラッと変えてくれる、1本の動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、1.5万回以上再生されています。


【画像】“誰も育てない虫”が成長した姿


 ※虫が苦手な人は閲覧注意です!


●アマガエルのエサ用に捕まえたウジムシを育ててみた


 動画の投稿主は小さいころから生き物が好きで、身の回りの生き物の情報を発信しているYouTubeチャンネル「おたま日記Otama diary」の管理人さんです。


 投稿主さん宅ではアマガエルの「ぴょんおたま」さんが暮らしていて、そのエサとなる小さい虫は庭で調達しているそうです。庭では生ごみと米ぬかを混ぜたたい肥を作っており、気温が高い時期になるとエサに適するウジムシが大量に発生するとのこと。捕まえたウジムシをあげると、ぴょんおたまさんはおいしそうに食べてくれました。


 この日はウジムシを捕まえすぎたため、余った分は外に逃そうと思った投稿主さん。しかしここで「自称:悪い癖」が発動し、ウジムシがどんな成虫になるのか気になってしまったのです。そこで7月2日から、3匹のウジムシを育ててみることに。


 ケースに庭で採ったトマトとウジムシを入れ、飼育スタート。トマト以外にもキャットフードや金魚のエサ、炊いた米や米ぬかなどさまざまな物を与えてみたところ、ウジムシはどれもえり好みせず食べてくれました。すさまじい食欲です。


 ウジムシがエサを食べる様子を観察すると、トマトは大きく動き、米ぬかは自然とかき混ぜられていることが分かります。自然界においてウジムシは生ごみや生き物の死がいなどの有機物を分解する、分解者の役割を果たしています。有機物を食べながら小さくし、さらにかき混ぜることで微生物を隅々まで行き渡らせ、分解に必要な酸素や水などを混ぜ込んでいるのだそうです。


●しばらく飼育していると驚きの姿に


 意外と成虫にならないウジムシたちを観察しつつ、水分多めのそばなどのエサをあげていた投稿主さん。しかし途中から何をあげても、すぐにカビてしまうことを不思議に思っていたそうです。後になって判明しましたが、ウジムシは7月27日にはすでにサナギになっていたため何も食べておらず、あげたものがカビていたのでした。


 そして7月31日、その時は突然訪れました。1つのサナギが割れ、全身が黒い昆虫が姿を現したのです。たい肥の容器から採取したウジムシの正体は、「アメリカミズアブ」というアブの一種でした。


 アメリカミズアブはウジムシ時代には有機物を分解する他、生命力が強く簡単に養殖できるため、家畜やペットのエサに利用されています。また成虫は口がないため農作物を荒らすことも、針や毒もないため人間を害することもないのだとか。見た目から嫌われてしまいがちな昆虫ですが、人間にとって悪い存在ではないのですね。


 成虫もカエルのエサに向きますが、情が移ってしまったため外に逃がし、その後8月8日に羽化した2匹目のアメリカミズアブも外に逃がすことに。3匹目は最初こそ動いていたものの、残念ながら途中で成長が止まってしまったようです。生命力が強いといわれているアメリカミズアブでさえ、成虫になるのは簡単なことではない。アメリカミズアブの飼育と観察を通じて、命のはかなさと重みを知った投稿主さんなのでした。


 こちらの動画には、「なかなか興味深い」「まさかこんな成虫になるとは!」「このシリーズ好きです! 害虫も苦手な虫も愛おしく思えてきます」「勉強になりました、ありがとうございました」「絶対見られない物を見せていただきましたありがとう」といったコメントが寄せられています。


 投稿主さんは「同チャンネル」とサブチャンネル「リトゴマ日記(おたま日記のサブチャンネル)」、ブログ「おたま日記のブログ」に、ぴょんおたまさんと猫の「リトル」さん&「黒ゴマ」ちゃんとの生活や、家庭菜園、野良猫や昆虫などに関するさまざまな動画や記事を投稿しています。



このニュースに関するつぶやき

  • アマガエルってどれくらい生きるんだろ?
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(8件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定