社民党の福島瑞穂党首は11日、衆院選に向けて時事通信のインタビューに応じた。「暮らしと平和」を争点に位置付け、「自民党政治は変えなければならない」と強調した。
―衆院選の争点は。
暮らしと平和だ。税金の取り方と使い道を変えたい。自民は大企業のための政治をやっている。自民が競り勝てば、憲法改悪、軍拡、戦争への道だと思っている。これを止めるのが社民だ。
―選挙戦略は。
戦争を止めたい、平和が大事だと思っている人をターゲットに呼び掛けたい。
―野党との協力は。
基本的にはすみ分けている。社民の候補者がいない小選挙区では立憲民主党を、場合によっては共産党を応援する。
―5議席獲得を目標に掲げている。
5議席を目標に最低でも3議席だ。小選挙区で一人でも多く勝ちたい。比例九州ブロックは何としても1議席獲得したい。全てのブロックで最低1人以上当選できるようにとげきを飛ばしているところだ。
―石破茂首相の評価は。
(これまでの)石破氏はいなくなった。今までと全く同じ自民の首相になり残念だ。自民政治は変えなければならない。
―存在感をどう示すか。
社民の良いところは、護憲、脱原発などぶれないところだ。声なき声や小さな声をしっかり聞いて国会で質問し、他党に広げることにたけている。野党と市民の共闘のかがみのような政党だ。
―この3年間をどう振り返るか。
2022年の参院選は(政党要件を維持するための)得票率2%がかかっていた厳しい選挙だったが、2.4%取ることができた。若い女性がジェンダー平等に取り組んだのは社民だということを再発見してくれ、とても心強かった。