今週の日曜日は、京都競馬場で秋華賞(GI・芝2000m)が行われます。
12年以降に京都芝2000mで行われた秋華賞(計10レース)を見ると、当日の馬体重が490キロ以下の馬が10勝2着9回3着10回と良績を残しています。一方、当日の馬体重が500キロ以上の馬は14頭が出走し2着1回と苦戦しています。
秋華賞が行われるのは京都内回りの芝2000m。器用さが求められますし、馬群が密集しごちゃつきやすいコースでもあります。500キロを超えるような大型馬は完歩の大きい馬でもありますので、密集する馬群の中では窮屈な走りになり、リズムを崩してしまい、本来の力を出し切れないままレースが終わってしまうと考えられます。
現時点で当日の馬体重は分かりませんが、500キロを超える馬体重の馬の取り扱いには十分な注意が必要であるのは間違いないと言えるのではないでしょうか。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走馬体重490キロ以上(ただし、前走の馬体重がプラス16キロ以上の馬は除く)
[0-0-0-12]複勝率0%
該当馬:クイーンズウォーク
(過去の該当馬:18年ラッキーライラック2番人気9着、16年ジュエラー2番人気4着)
※特に言及のない限り、データは12年以降に京都芝2000mで開催された秋華賞(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるクイーンズウォークが該当しました。
レース当日の馬体重は分かりませんので前走の馬体重を調べてみたところ、前走で490キロ以上の馬は苦戦傾向にあることが判明しました。ただし、前走の馬体重が490キロ以上でも前々走からプラス16キロ以上で出走していた馬は好走するケースがあります。これは前走が余裕残しでベストな馬体重ではなかったためだと考えられます。一方、前走が490キロ以上で前々走からプラス16キロ以上でなかった馬については好走例がありませんでした。
該当馬に挙げたクイーンズウォークの前走の馬体重は522キロ。前々走から増減なしでの出走となっていましたので、過去の傾向からすると人気でも信頼しづらい印象です。
また、クイーンズウォークのこれまでに出走したレースは、京都や阪神の外回り、東京や中京などの広々としたコースのみとなっています。京都内回りや中山内回りなどの小回り寄りのコースで走った経験はありません。
しかも、今回は15頭立てでごちゃつく可能性の高い多頭数でのレースになります。これまでの競馬では経験していないことが起こる可能性は十分にありますし、それに戸惑い力を出し切れないというケースも頭に入れておく必要があるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。