【陸上】サニブラウン「途中から熱が入っちゃった」中高生たちに伝授のトレーニングキャンプ実施

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2024年10月12日 17:36  日刊スポーツ

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「サニブラウントレーニングキャンプ」で参加者(左)に声をかける陸上男子短距離のサニブラウン(撮影・藤塚大輔)

陸上男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が12日、都内でトレーニングキャンプを開き、全国から集まった有望な中高生の男女12人に練習法や走り方などを伝えた。


陸上界の未来を担う子供たちとの交流に力を注いでおり、この日は中高生たちとトレーニングを実施。約2時間にわたり、ハードルを用いたウオーミングアップやスタート時のポイントなどを細かくアドバイスした。練習の合間には「もっと失敗を恐れずに」「ここで失敗して生かすことができれば勉強になる」など、参加者を鼓舞する声かけを繰り返した。


当初は「自分がやっていることをザッと紹介するだけにしようかと思っていた」と言うが、トレーニング中、高校卒業後から拠点とする米国での経験談も交えながら、専門的な内容を丁寧に伝えた。


「途中から熱が入っちゃった」と笑顔で振り返りつつ「中途半端なことを伝えても良くない。子供たちは自分たちを見て育っていくと思うので、しっかりとした知識を伝えたかった」と思いを口にした。


質問を受けた際にはじっくりと対話し、時間をかけて疑問を解消しようとする姿もあった。“先生”を務めるに当たって意識したことは「押しつけない」で、意図をこう説いた。


「自分が言ったことが正解というわけではない。身長も体格も違うので、どれが正解というのはないと思う。でも頭の片隅にでも置いてもらって、どこかでそれが生きてくれればいいなと思う」


トレーニング後は、参加者との個別ミーティングも実施予定。明日13日には、自身が主催する短距離の決勝大会「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」を東京・調布市のAGFフィールドで行う。


「小さなきっかけが大きなことにつながっていけばいいなと思う。失敗を恐れずいろいろなものを見て、経験して、持ち帰ってほしい。それを夢や目標につなげてもらえれば。2日間という短い時間ですが、もっともっと濃い時間にしたい」と思いを込めた。【藤塚大輔】

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