“コント芸日本一”を決める『カーネクストpresents キングオブコント2024』が、TBS系で12日に放送(後6:30)。史上最多となる3139組がエントリーの中から、ラブレターズが5度目の挑戦で悲願の優勝を果たした。優勝後の取材会では、涙と笑顔を見せた。
【写真】悲願の涙も…!優勝会見で喜びを爆発させたラブレターズ 塚本が「まだちょっと信じられはしない。僕らがだいぶ粘りに粘って取った。胸張って活動していきたい」と意気込むと、溜口も「ずっと負け続けてきた人生。こんなことあるとは思ってなかった。続けていれば報われることもあるんだなと。きょうは自分を褒めてあげようかな」と笑顔。
溜口は「『優勝なんかないんだから』ってずっと言い続けていて。大竹まことさんが『お前らは優勝できないんだから、そういう気持ちでやれ』と言われて送り出されて。どうせ、ロングコートダディ、ファイヤーサンダーが優勝だろうなっていう(笑)。今までの人生が積み重なって。これで浮かれちゃダメだよって言いながら来ました」と優勝直後も冷静だったと明かした。
また、塚本が「涙出ました。マネージャーさんが…」と感極まって涙する一幕も。そのほかのファイナリストたちとの秘話として、溜口が「すぐに『靴かさ増ししてんだろ』って言われていたので(笑)。イチローの気持ちがわかりました。先輩を敬え!」とにっこり。優勝賞金について、塚本が「子どもがいるので、学資保険とか(笑)。これから何が起こるかわからない」と明かすと、溜口も「お米いただいたんですけど。追加で米を備蓄しようかなと。あとは後輩とかに使っていけたらな」と声を弾ませていた。
塚本直毅と溜口佑太朗からなる同コンビは2009年結成。『キングオブコント』の戦歴は2011年は7位、14年はファーストステージ敗退、16年は10位、23年は6位だった。ファーストステージでは、「光」とのネタを披露して475点を獲得して、同率2位で折り返し、最終決戦では「YOUは何しに海岸へ?」のネタで472点を獲得。1位で勝ち上がったファイヤーサンダーを、見事に破った。
ファーストステージでは、トップのファイヤーサンダーが476点、ロングコートダディとラブレターズが475点で同率2位、惜しくも敗退になったや団が474点という、まれにみる大激戦となった。
同大会は2008年から毎年行われ、今年で17回目。プロアマ問わず、芸歴制限なく出場可能で、歴代キングはバッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズ、サルゴリラが名を連ねている。
今年は、史上最多となる3139組がエントリーを果たし、コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディ、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の10組がファイナリストとなった。
審査員は、昨年に引き続き2代目王者の飯塚悟志(東京03)、4代目王者の秋山竜次(ロバート)、5代目王者の小峠英二(バイきんぐ)、10代目王者の山内健司(かまいたち)に加え、今年から7代目王者のじろう(シソンヌ)も担当。大会史上初の全員歴代王者による審査となる。