【陸上】サニブラウン、自ら企画した大会を開催「最前線で戦っているからこそ響くものある」

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2024年10月13日 18:24  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

自身が主催した陸上大会「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」で笑顔を見せる男子短距離のサニブラウン(撮影・藤塚大輔)

陸上男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が13日、東京・調布市のAGFフィールドで自身が企画した短距離大会「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」を主催した。


現役選手では異例となる全国規模の大会を初開催。前日12日には中高生12人とトレーニングキャンプを実施し「ものすごい濃い2日間になった」と充実感を漂わせた。


この日は小中高生のレースを見届け「シーズンオフですが、また走りたくなってきた」と笑顔。男子走り幅跳びの橋岡優輝(25=富士通)らとともにイベントなどでも子どもたちと交流し「こうした機会を通じて、気軽に陸上の大会に足を運んでもらいたい。もっともっと陸上のことを知って、好きになってもらえたらうれしいです」と呼びかけた。


今夏はパリオリンピック(五輪)に出場し、100メートルでは準決勝に進出。日本記録にあと0秒01に迫る自己ベスト(9秒96)をマークした。五輪に照準を合わせながら、並行して今大会の準備も継続。遠征での移動時間なども活用し「自分で計画していることに意味がある。実現するためには何が必要なのか、考えを出してまとめることをずっとやっている」と熱っぽく語った。


12日には子どもたちとの個別ミーティングも実施。ほとんどの選手がノートいっぱいに疑問を書き出した上で、質問をぶつけてくれたという。「自分は世界のトップの緊迫した状況を経験していて、その最前線で戦っているアスリート。(子どもたちにとっては)こうした話を聞く機会はなかなかないと思うので、これを生かして成長してもらって、さらに下の世代にも伝えていく流れをつくっていければ。最前線で戦っているからこそ、心に響くものがある」と、現役選手が次世代に目を向ける意義を説いた。


自身は来年9月の世界選手権東京大会、28年ロサンゼルス五輪を見据えつつ、今後も子どもたちのために働きかけていく。「もっともっと大きな大会にしていく。世界や大舞台に(選手を)輩出して、日本を盛り上げたい」と力強く誓った。

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