カナダでシーク教の指導者が殺害された事件をめぐり、インド政府はカナダに駐在するインド大使らが事件の「参考人」であるとの外交文書をカナダ側から受け取ったとして、強く抗議する声明を出しました。
この事件は、カナダ西部で去年6月、インドでのシーク教徒の分離独立運動を支援していたニジャール氏が射殺されたもので、カナダのトルドー首相がインド政府の関与を指摘して以降、双方が外交官を国外追放するなど、両国の関係は悪化しています。
インド外務省は14日、カナダに駐在するインド大使や外交官らが事件の「参考人」だとする外交文書をカナダ政府から受け取ったと発表しました。
インド外務省は声明で、「ばかけだ言いがかりであり、強く否定する」としたうえで、「トルドー政権の政治的な意図によるものだ」と激しく抗議しました。
一方、カナダ政府は、反論の余地のない証拠をインド側に提出したとしています。
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また、アメリカのワシントン・ポストは当局者の話として、カナダ政府が事件に関与した疑いのあるインド大使ら少なくとも6人を特定し、国外追放を命じたと報じています。
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