友人同士で行く車の旅は快適だが、運転する人の負担は大きい。それなのにガソリン代や交通費まで負担させられたら不満はたまる一方だ。投稿を寄せた50代女性は、まさにこの憂き目に遭っていた。
女性は高校からの仲良しであるA子とよく車で遠出をする仲だった。「かかった交通費はもちろん運転手を除いて割り勘にしていました」と振り返る。
かつてはA子が運転していたが、50代になった頃から「運転は無理になった」と、車出しを拒否するように。その後A子の態度は目に余るものになっていった。(文:湊真智人)
「提案しても全て却下で、頑なに自分の行きたいとこだけ推してくる」
A子は運転ができなくなったわけではなく、「実家や職場へは車で行き来しています」と女性は言う。走り慣れた道ならばストレスがないということだろう。しかしA子と外出するときは、女性の車出しが「暗黙の了解」となり、お礼の言葉もなければガソリン代すら払わなかったという。
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当時シングルになった女性は、金銭的に「そんな余裕が無いからもう遠出は出来ない」とA子に伝えたところ、A子はやっと「ガソリン代や交通費」を出してくれるようになったという。
「ですが遠出の際はずっと(私が)運転しなけらばならず、知らない道は疲れに行くようなもの。 友達は時々ナビを見てはくれるものの、行きたいところを検索しては『この通り道にあれがあるよ』とか楽しそうにしている」
運転の負担を感じながら不満を募らせていたある時、「泊まりたいホテルがある」とA子から誘いを受けた。自身も興味があった場所なので「そこに行くだけなら疲れることもないかと了承」したところ……
「その界隈の行きたいところを信じられないくらい沢山ピックアップしてきて…。そんなにたくさんはどーやっても無理でしょう?日程的に…という感じ。それに私だって行きたいところあるのに提案しても全て却下で、頑なに自分の行きたいとこだけ推してくる」
「全然楽しめない私と対照的に、運転手付きで好きなとこに行き放題の友達」
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と不満は高まる一方だった。
そんな中、出発の直前に女性の車が故障するアクシデントが起きた。「運転はするから車を出して欲しい」とA子にお願いしたところ、「私の車も調子が悪い」と断られ、まだ女性の車をあてにする発言をしてきたという。
「友だちの発言は理不尽で仕方なく、最近視力が落ちて夜見えづらくなったことや、人を乗せて運転することへの責任感からも、今後の遠出は公共交通機関で行きたいと切願しました」
そもそも運転を順番に行えばいい気もするが、結局公共交通機関を使うことにし、旅行自体も満足いくものとなったようだ。
「なぜ人に合わせられないのか」
ただ、他の友人もA子と2人で旅行した時、散々な目に遭っていた。台風が接近していたので中止を訴えると、A子は「交通機関が動くから行く」と悪天候のなか旅行を強行。疲れたので「移動を乗り物にしよう」と提案しても頑なに却下されるなど、「最悪な旅行」になったそうだ。結局、その友人は毎年行っていたA子との旅行をやめたという。
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これを聞いた女性は、A子に対する思いをこう語る。
「なぜ人に合わせられないのか。決してお金が無いからとかでもなく、事業主として働いてるA子は自分の考えが1番正しいと思っているに違いない……」
こうして嫌気が差してきた女性は、他の友人と結託して「人を乗せての遠出は責任取れないのでしない」「出かける時は公共交通機関で!」とA子に対して宣言したという。「現地集合、現地解散でお互いの負担なく自己責任で楽しむ」ことにしたのだ。
A子とは「車での旅行に関してだけの絶縁」をしたという女性。「それで離れていくなら、タクシー(扱い)だったんだと残念に思うしかない」と思いを語る。その気持ちを知ってか知らずか、A子とは「のほほんと友達関係は続いている」という。
しかし後日談として「誰もA子と遠出する人はいなくなった。自業自得である」と話し、投稿を終えた。
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