【卓球】張本美和「半分諦めていた。好きにやろうと」世界1位孫穎莎撃破で50年ぶり団体金

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2024年10月15日 17:29  日刊スポーツ

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卓球アジア選手権で獲得した3つのメダルを見せる張本美(撮影・飯岡大暉)

卓球アジア選手権女子団体で金メダル、シングルスで銀メダルを獲得した張本美和(16=木下グループ)が15日、開催地のカザフスタンから羽田空港に帰国し、中国撃破を喜んだ。


今大会は女子団体で金、ダブルスとシングルスで銀と3つのメダルを獲得。「3つのメダルを取れると思っていなかったのでうれしい」と喜びつつ、「一番いい(色の)3枚ではなかった。悔しい部分もある」と明かした。


今大会は団体での金メダルからスタート。中国を破っての優勝は74年横浜大会以来、50年ぶりの快挙となったが「正直知らなかった。試合が終わった後に(知った)」という。


その強敵との決勝で、2勝を挙げた。第1試合で、同4位の王芸迪に3−2(7−11、11−7、11−6、8−11、11−9)で勝利。第2試合で伊藤美誠が敗れ、第3試合で平野美宇が取り返した。2勝1敗で迎えた第4試合に再び登場。同1位の孫穎莎を3−2(9−11、6−11、11−8、11−7、11−6)で振り切った。「勝つ気持ちでもちろん挑んでいた」と言いつつ「勝てると思わなかった。正直自分の中ではビックリしている」とぶっちゃけた。


ただ、勝つための道筋も立てていた。リードされても「平常心で我慢」すること。第4試合で0−2と追い込まれた。「半分くらいは諦めた気持ちも正直あった」と明かしたが、だからこそ「思い切ってできた。好きにやろうという気持ちで」と反撃。3ゲームを連取し、金メダルを決定づけた。格上からの勝利に「自信になる」と手応えを得た。一方で「次やるときには難しい戦いになる」と油断はなかった。


今後は「自分のコンディションを整えることが優先。大会がすごく続いているので休みがほしい」と笑った。「次はどの大会に出るか分からない」として「今大会の試合も反省して生かしたい」と見据えた。【飯岡大暉】

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