【写真】家族の後押しで高校生になったアンジェラ(ガウ)だったが、勉強についていけず通い続けることを諦めかける
本作は、実話に着想を得た伊与原新の同名小説を実写化。物語の舞台は、東新宿の夜間定時制高校。理科教師・藤竹の声かけで発足する科学部の「実験」を通じて、生徒のみならず、教員やJAXA職員までもが人生の再起に挑んでいく。
40歳を過ぎ、夫と娘の後押しで東新宿定時制に入学した越川アンジェラ(ガウ)。ある日彼女は、全日制の女子生徒とトラブルを起こしてしまう。女子生徒とその保護者は、アンジェラに退学を要求。応じなければ傷害事件として警察に届け出るとも主張する。アンジェラはその要求を受け入れて退学を決意する。
その後、実はアンジェラが、全日制の女子生徒からクラスメートの少女・池本マリ(山崎七海)が言いがかりを付けられた上に、差別的な暴言を浴びせられる現場に遭遇していたことが判明。アンジェラは、激怒したマリがカッターナイフを手にしていることに気付き、更なるトラブルを回避するために全日制の女子生徒を押し倒していたことも明らかになる。
フィリピンにルーツを持つアンジェラとマリ。アンジェラは、日本で教師になることを夢見て勉強するマリに、若い頃の自分を重ねて「私の夢なんかより、マリちゃんの夢の方がずっと大事よ」と退学を受け入れようとする。そんなアンジェラに、担任の藤竹は「夢に優劣なんてありませんよ」と優しく語りかけるのだった。
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※山崎七海の「崎」の文字は正式には「たつさき」