費用50万円でも外国人殺到…「1週間でラーメン職人になれる」学校が人気のワケ【THE TIME,】

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2024年10月17日 12:03  TBS NEWS DIG

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海外からの観光客に大人気の日本の「RAMEN」。即席めん輸出額も100億円超と世界的ブームとなる中、1週間でラーメンが作れるようになる学校にも外国人が殺到しています。

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牛丼チェーンのラーメン店が大盛況

外国人観光客の<帰国後にまた食べたい日本料理>で、3位「天ぷら」、2位「刺身」をおさえ、堂々の1位が「ラーメン」。(※ジャパンブランド調査2024より)

ドイツ人観光客:
「今ドイツではラーメンがどんどん人気になっている」

メキシコ人観光客:
「僕の街ではラーメン店の需要が増えている。トレンドだよ」

そんな世界に広がるラーメン人気に目を付けたのが、牛丼チェーンとして海外に1000店舗以上展開している吉野家です。

日本のラーメンチェーン『ばり嗎』を子会社化し、10月2日スコットランドにヨーロッパ第1号店をオープン。連日大盛況になっているんです。

豚のゲンコツや背骨・鶏ガラ・香味野菜などを10時間以上かけて煮込んだ、トロリとろけるクリーミーな「濃厚とんこつ醤油スープ」は、日本で作ったものを輸送。
1杯約1500円(£8)ですが、いまイギリスにあるラーメンチェーンよりかなり安いとのこと。10年後には、300店舗を目指しています。

日本の「ラーメン学校」に外国人が殺到

世界各国に拡大する「ニッポンのラーメン市場」の影響は、日本人向けに作られたラーメンの学校『食の道場』(千葉・八千代市)にも。

2022年頃から外国人の応募が急増し、これまで250人が卒業し海外で開業しているといいます。

プエルトリコで出店するカリオンさんもその一人。ラーメン1杯16ドル(約2400円)〜25ドル(約3700円)ですが、想定を超える売り上げになっていると話します。

ラーメン学校卒業生・カリオンさん:
「1日に100杯と思っていたのが5日間営業して1000杯売れた。想定していたビジネスプランの倍。日本のラーメン学校で学んで自国に戻って開業することは、すごくいいビジネスチャンスだと思う」

単純計算でも、月に1400万円を超える売上!
他にも、ミシュランをとった生徒も輩出しているといいます。

受講希望が多いのは「豚骨」ですが、宗教上豚肉が食べられない国では「鶏白湯」が人気で、さらに動物性のものを使わない「ビーガン」希望も多いとのこと。

名店を立ち上げ後進に譲った元店主たちが講師となり、1週間で職人に作り上げます。
授業料は48万円(税別)。それでも入門希望の外国人が殺到しているんです。

1週間で習得できる「一流店」の技

取材した日に会ったのは、二人の韓国人男性。独学で韓国にラーメン店を開いたジョンさんと、その常連客のソさんです。

来日すると1日に4軒ほどラーメン店を回り、既に500杯は食べたというジョンさんですが、店を大きくするため「日本の味を学ぼう」と入門を決めたといいます。
ソさんは、日本のIT企業に就職し、製麺機を買って自宅で麺をうつほどのラーメンマニアに。いつか自分の店を持ちたいと考えています。

1週間で学ぶのは、【豚骨・鶏ガラ・魚介など様々なスープや、タレの作り方】から、【麺の打ち方】、【具の調理法】、さらには【経営のコツ】まで。一流店の技を余すところなく習得できるプログラムです。

ぐつぐつ煮える寸胴を前に指導を受けるジョンさんとソさん。

講師・橋本比呂志さん:
「沸騰してアクを取ると今度肉片が出てきちゃう。肉片を取るということは旨味も一緒に取っちゃう」

ソさん:
「本当にアクだけを取る?」

料理に合わせて丁寧にアクをとり、うまみを追求する日本の食文化。
海外ではアクも味の深みとして残すこともあるそうですが、ジョンさんは、味を韓国人の舌にあわせるのではなく「日本の味をそのまま伝えたい」と熱心に聞いていました。

タイ出身で、オーストラリア在住のベルさんが挑んでいたのは、シドニーで人気の「鶏白湯」。

埼玉で行列店を営んでいた普天間英木さんに相談しながら一緒に味を決め、さらに「味だけでなくインパクトも欲しい」というベルさんに、普天間さんは、スープを泡状にして麺に絡みやすくさせる秘策「泡系鶏白湯」を伝授。

ベルさんはラーメン激戦区シドニーでの開業を目指しています。

タイ出身のベルさん:
「100%自信があります。オーストラリアで有名になります!」

これまで『食の道場』を卒業したのは、日本人を含め約1600人。開業資金の難航などで実際に開業してるのは半分ほどですが、卒業後のつながりも大事にしているといいます。

『食の道場』秋本茂克さん:
「終わった後にどれだけその人と付き合えるかどうか。連絡をしたり、もらったりしながら、うちの生徒であれば見に行きます」

安住アナ恒例の“ボケ回答”プレッシャー

海外でブームとなっている日本食。国によって人気のメニューも違うとのことで、スタジオでは安住紳一郎アナからクイズが出題された。

Q:インドネシアで人気の日本食は?

「わかった方は手をあげてください」と安住アナが呼びかけるも、毎度“ボケ回答”を求められるだけに、誰一人手をあげず…。
すると安住アナは「はい手があがりました!」と、手をあげていない乃木坂46の一ノ瀬美空さんに無茶ぶり。一ノ瀬さんは笑いながら「五平餅」と回答した。

「五平餅!?」予想外の回答に安住アナは大笑い。「ほんとに美空ちゃんは、今世界で一番面白いよ」と絶賛するも、五平餅は不正解。
続く宇賀神メグアナの「天津飯」、杉山真也アナの「たこ焼き」と不正解が続き、最後を任されたのは佐々木舞音アナ。カメラ目線で「見た目がわかりやすいということで、日の丸弁当!」と答えるも、安住アナからは「あー違います」とあっさりな返し。
スタジオが微妙な笑いに包まれる中、正解が発表された。

インドネシアで人気の日本食は「おでん」。

伝統的な魚の練り物「ペンぺ」があるので日本の練り物にも抵抗がなく、コンビニおでんがヒットしていると紹介した。

ただ、“ボケ回答”がいまひとつだったからなのか、いつもより薄いリアクションの出演者陣。

安住アナが「落ち込まないでください」と呼びかけるも、「慰めあおう…」の声が聞こえるなど、スタジオは“反省モード”に包まれていた。

(THE TIME,2024年10月16日放送より)

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