「ワタガシ」卒業のバドミントン強豪ふたば未来学園・中静悠斗&松川健大が世界ジュニア銅メダル

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2024年10月18日 05:01  日刊スポーツ

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ワタガシペアから贈呈された表彰台の前でガッツポーズの松川(左)と中静(撮影・高橋香奈)

今や国内屈指のバドミントン強豪校となった福島県立ふたば未来学園高校。中静悠斗&松川健大ペア(ともに3年)が19歳以下のバドミントン世界一を決める世界ジュニア選手権(中国・南昌)で同校7年ぶりとなる銅メダルを獲得した。


一度悔しい思いをしたからこそ、つかんだメダルだった。昨年9月の全日本ジュニア選手権に今年3月の全日本選抜では三浦大地&稲川蓮二郎ペア(埼玉栄=ともに3年)を下し、優勝を重ねた。しかし、8月の佐賀インターハイでは同ペアに惜敗。中静は「緊張で動けず、攻めのプレーができなかった」。王者ゆえの壁にぶち当たった。


それが、世界ジュニア選手権は「チャレンジャー精神で挑めた」と松川。身近な人のアドバイスがあった。両親から「負けても命を取られるわけじゃないんだよ」の一言に肩の力が抜けた。自分たちのプレーを取り戻し、中国や台湾の強敵相手に勝ち進んだ。三浦&稲川ペアにも雪辱した。その末に手にした銅メダル。「順位に関係なくうれしい」と2人はほほえんだ。本多裕樹監督(39)も「世界で戦っている卒業生と同じ。歴代で3本の指に入る」と期待を込める。


卒業生には、パリ五輪の男女混合ダブルス銅メダル獲得が記憶に新しい、渡辺勇大&東野(現五十嵐)有紗ペア(通称ワタガシペア)がいる。昨年は大会前に練習に来てくれたり、東京五輪銅メダル獲得時の表彰台を母校に贈呈してくれたり。先輩たちの存在も原動力となっている。中静と松川は別々の社会人チームに進むため、ペアとしては12月の全日本総合バドミントン選手権が最後となる。進む道は分かれても、夢は同じ「オリンピックでメダルを手にすること」。世界へ羽ばたいてゆく。【高橋香奈】

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