パリオリンピック(五輪)陸上女子100メートル障害で準決勝に進出した田中佑美(25=富士通)がフランスでの「秘話」を明かした。
17日、国立競技場で行われた契約を結ぶニューバランス社のトークショーに登壇。レース前のリラックス方法を聞かれると、「ちょっとリラックスとは違うのかもしれないですが…」と切り出し、「パリの時は大歓声だったので、フランスということもあって、日本語は誰にも通じないだろうと考えて、試合前は『緊張するーーー!』と大声でシャウトしていました」と照れながら語った。
普段から心がけているのは「自分が主人公だという気持ち」。レース直前には「心は熱く、頭は冷静に」と自分に言い聞かせ、「自分が主人公だという気持ちで、すごく自分に自信を持って振る舞うようにしています」と説明した。
パリでの結果については「準決勝から決勝は、やはり大きな実力の違いがあると改めて感じました。世界の差と言えば、今のところ何もかも足りないっていうのを改めて自覚した次第です」とし、同時に収穫もあったという。現世界記録保持者が準決勝敗退する姿を目撃し、「その様子や他の選手のウオーミングアップ、コート上での様子を見ていると、世界トップも緊張するんだなととても思いました」と実感。「私も追い詰められて試合に出場してますが、自分よりもっと速い選手、もっと強い選手も、その人の等身大のつらさ、緊張があると肌身で感じましたので、同じ人間なので、私もまだまだ強くなれるなと逆に勇気をもらいました」と進化を誓った。
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。