<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇18日(日本時間19日)◇米テキサス州アレン◇ペア・ショートプログラム(SP)
【アレン=藤塚大輔】2季ぶりのGPシリーズとなった三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)が首位発進した。
77・79点を記録。自己ベスト80・72点まで2・93点に迫る高得点で、2位に7・13点差をつけた。木原は「今年の構成点で77(点)だと、目標としていた点数に近いかなと思います。ここ数年あまり75点を超えられていなかったので、今日初戦ですけれど、しっかり練習でやってきたことを出せたのは良かったと思います」と手応えを示した。
木原が頭上に三浦を投げて受け止めるツイストリフトを成功させると、2人そろっての3回転トーループも決めた。スロー3回転ルッツも1・82点の加点でまとめきり、演技後は木原が小さく左拳をつくった。観客の大歓声に包まれ、2人は笑顔を見せた。
昨季は木原の故障でGPシリーズの出場を見送った。24年世界選手権2位で締めくくった1年を経て、今季は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる。
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初戦となった9月のロンバルディア杯は2位。フリーのリフトで転倒し、木原が背部に氷を打ち付けたが、前日17日の公式練習後には「打撲程度なので、今は大丈夫かなと。たぶん臀部(でんぶ)と腰だと思います。まだレントゲンは撮ってないので分からないですが、多分問題ない。大丈夫です」と周囲の不安を払拭した。
ペア結成6季目の23年世界王者。世界トップクラスの経験を積む「りくりゅう」だが、今大会前に木原は「昨季はケガで試合に出場できない日々が続いて『試合に出られることっていうのはありがたいな』と感じた。今回またGPシリーズに2人で戻ってこれたことって、ものすごくありがたいことだなと思いました」とかみしめた。三浦も「今季たくさんの試合があるので、1個1個集中して取り組みたいなと思っています」と姿勢はぶれない。
19日(日本時間20日)に控えるフリーに向けて、木原は「しっかり練習を積んできたので、明日も今日と変わらず、やってきたことを出すだけ、自信を持って滑るだけだと思います」と誓った。今季のGP初戦を納得いく形で締めくくる。
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