オーティコン補聴器が「「Ankerフロンタウン生田 健康長寿フェスタ2024」に出展、「聞こえのミニセミナー」と「かんたん聞こえチェック」で聴覚ケアを啓発

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2024年10月21日 18:01  BCN+R

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「Ankerフロンタウン生田 健康長寿フェスタ2024 人生100年時代〜こころも体もハッピーライフ〜」開催
 聴覚ケアの啓発活動に力を入れているオーティコン補聴器は9月16日、川崎フロンターレとAnkerフロンタウン生田が主催の「Ankerフロンタウン生田 健康長寿フェスタ2024 人生100年時代〜こころも体もハッピーライフ〜」にブースを出展した。聴力低下のしくみを「聞こえのミニセミナー」で分かりやすく解説するとともに、参加者が自分の聞こえのレベルを確かめられる「今の聞こえを知ろう(かんたん聞こえのチェック)」も実施した。

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●聴力の低下を補う補聴器の役割を「聞こえのミニセミナー」で解説

 会場となったAnkerフロンタウン生田は、サッカーJ1リーグの川崎フロンターレが指定管理者として運営している川崎市の総合スポーツ施設だ。東京ドームより広い約4万8000平方メートルの施設内には2面のサッカーフィールド、テニスコート、アリーナ(体育館)、二つのスタジオなどが点在。オーティコン補聴器はスタジオBの2階をメインブースとして使い、アリーナにも製品展示の“サテライト”を設けていた。

 スタジオB、2階がオーティコン補聴器のブースにあてられており、「聞こえのミニセミナー」が10時15分、11時、11時45分の3回実施された。

 聞こえのセミナーは、認定補聴器技能者でもある、オーティコン補聴器の橋本正輝・コマーシャルマーケティング部長が講師を務めた。橋本部長は、まず耳鼻咽喉科クリニックなどで聴力検査を受けた際に示されるオージオグラム(聴力図)の見方を解説。「縦軸は音の大きさ、横軸は音の種類(音の高さ)。図上に描かれている印は、その高さを聞き取れる最小の音を示している」と説明した。縦軸は下が大きな音になっているので、印が下にあればあるほど、その高さでの聞こえが悪いということ。一般的に、高齢になると高い音が苦手になるのだという。

 また、聞こえの良し悪しは相手が話す「言葉」にも左右される。言葉を構成する語音には母音と子音にそれぞれ固有の高さがあるので、その高さごとに聞こえの程度が違うことはありうる。その結果、「ある言葉は聞こえるが、発音が異なる別の言葉は聞きにくい」ということが起きてしまうのだという。橋本部長は「補聴器を使うように家族が勧めても高齢者が『いや、まだ自分は早い』と抵抗するのは、このようなケースだ」と指摘し、補聴器販売の現場でも本人の説得に苦労することが多いと述べた。

 一方で、市場には補聴器とは似て非なる集音器が数多く流通している。「補聴器は厚生労働承認の医療機器だが、集音器は電化製品。そのため、集音器は新聞などの通信販売で手軽に入手できてしまう」という。ただ、補聴器と集音器には歴然たる違いがある、と橋本部長は続ける。「補聴器は、使用者の聞こえの状態に合わせて、専門家が音の高さごとに音の大きさを微調整し、また過度に大きな音で耳を傷めることがないよう設定して販売している。しかしながら、集音器の調整は使用者が自ら行う必要があり、補聴器ほど細かく微調整ができず、耳を傷めてしまう可能性もある」という。

 補聴器を微調整する際は、目的とする音量に少しずつ近付けていく方法がとられる。最終的な状態を一気に作り出してしまうと、その状態を脳が「うるさい」と感じてしまうからだ。橋本部長によれば、「リハビリテーションのように、2カ月から3カ月かけて音量を徐々に上げていく」のが一般的なやり方。補聴器が通信販売に適さないのは、そのためでもあるという。

●自分の聞こえ具合を確かめられるタブレット型装置にも人が集まる

 セミナーと並行して、ブースの後方スペースでは「今の聞こえを知ろう」というテーマで簡易的な聴力スクリーニングが行われていた。来場者が両耳にヘッドホンを装着し、タブレット端末に表示された指示(「右耳の測定 音が聞こえたらボタンを押してください」など)に従って操作すると、自分の聞こえのレベルがどの程度かを約3分で確かめられるという。テーブルに用意されていたタブレットは2台。すぐ横でスタッフが使い方を説明してくれることもあって、セミナーの最中も多くの来場者が訪れていた。

 タブレット端末を使って現時点の聞こえのレベルを確かめた来場者の中には、その足でブース内に設けられた製品展示スペースや相談コーナーに向かっていた。オーティコン補聴器は耳かけ型と耳あな型両方の補聴器のスタイルを展開しているが、この日の展示スペースに並べられていたのは今年6月に発売された、オーティコン インテント(耳かけ型)であった。インテントには、ユーザーの頭や身体の動き、音響環境、会話活動からの情報を元に、ユーザーの”聞きたい”こと、”したい”ことを感知する”じぶんセンサー”が搭載されており、ユーザーの聞こえをサポートするという。相談コーナーでは、来場者から寄せられる質問に、同社のスタッフが相談にていねいに応対していた。

 人生100年時代と言われる今、健康寿命をいかに延ばすかは国民的な課題となってきた感がある。この日に開催された健康長寿フェスタ2024も「『健康』をテーマに、シニア層が“主役”になるようなイベント」という位置付けになっており、各ブースで行われる催しや展示が「知る・学ぶ」「動く」「食」「その他」のいずれかがテーマになっていた。

 「知る・学ぶ」をテーマに選んだオーティコン補聴器は、「健康的な毎日をすごすための聞こえの大切さと補聴器について」をセミナーで説明。同じ「知る・学ぶ」のテーマを扱った他ブースでは、「からだ測定ミュージアム」(筋肉量や糖化度の測定)や「ちょこっとからだメンテナンス」(理学療法士がその人に合ったエクササイズを提案)なども実施されていた。

 また、「動く」をテーマに掲げる出展者の多くがアピールしていたのは、自分の体を動かすことで健康寿命を延ばせるという内容だった。このテーマの主なブースは、「スナッグゴルフ体験」「ポールウォーキング歩き方教室」「ずっと健脚 下駄トレ体験」「和太鼓フィットネス」など。「食」がテーマのブースには、「健康料理セミナー」と「季節の野菜販売by JAセレサ」の二つがあった。

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