飛行機のエンジンにコンテナが吸い込まれる「ジェット噴射で飛ばされたか」(米)<動画あり>

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2024年10月21日 21:00  Techinsight Japan

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米イリノイ州のシカゴ・オヘア国際空港で17日、アメリカン航空の飛行機のエンジンに貨物コンテナが吸い込まれる事故が発生した(『Chicago Airport Spotter YouTube「INCIDENT REVIEW - American Airlines Boeing 787 Engine Ingests Cargo Container at O’Hare[10.17.24]」』より)
米イリノイ州のシカゴ・オヘア国際空港で17日、アメリカン航空の飛行機のエンジンに貨物コンテナが吸い込まれる事故が発生した。原因は何だったのか。ベルギーの航空ニュースサイト『Aviation24.be』などが、監視カメラの映像とともに事故の詳細を報じた。

【この記事の動画を見る】

17日午後3時頃、シカゴ・オヘア国際空港に到着したアメリカン航空47便(AA47)の右側エンジンに、貨物コンテナが吸い込まれた。

同機はイギリスのロンドン・ヒースロー空港から到着し、ゲートに向かって移動中だったボーイング787-9型機で、エンジンに深刻な損傷が発生した。

現場では当時、エールフランス航空のエアバスA350型機を追うようにアメリカン航空の機体が誘導路をタキシング(地上走行)中で、貨物コンテナを牽引するトーイングトラクターの運転手は、誘導路と交差する車両用道路を走行中で、ちょうど2機の間を横切った。

動画では、トーイングトラクターが牽引していた3つの貨物コンテナが飛ばされる様子が確認できる。そのうち1つが勢いよくエンジンに吸い込まれ、破片が散乱していた。

専門家は「あの状況であれば、トーイングトラクターは車両用道路を通過せずに待つべきであったが前進した。結果として、貨物コンテナはエールフランス航空機の後部からのジェット噴射で吹き飛ばされた」と指摘する。


幸いにも怪我人はおらず、乗客全員が無事に降機した。現在、アメリカ連邦航空局とシカゴ航空局が事故原因の調査を進めている。

今回の動画には、次のようなコメントが寄せられている。

「アメリカン航空のパイロットは、貨物コンテナが機体に近づいてくるのをスローモーションのように見ていたに違いない。それで『ノー、ノー、ノー。なんてこった!』と叫んでいただろう。」
「これは怖い。怪我人がいなくて何よりだった。」
「これは非常に危険な状況だった。」
「運転手が吸い込まれなかったのは幸いだった。」
「これはトーイングトラクターの運転手の訓練で『絶対やってはいけない』と最初に教えられることの一つ。動画では、貨物コンテナを1つ牽引していた別のトーイングトラクターが先に通過し、問題の車両が後に続いている。明らかに安全プロトコルを無視していた。酷い損害をもたらした運転手は解雇されるだろう。」
「今回の事故の背景には、空港が忙しすぎることがある。時間を守らなければというプレッシャーからこういう事故が起きる。」

なお、今年7月にはイランの空港で、航空整備士の男性が試運転中だったエンジンに吸い込まれて死亡した。男性は整備を終えた後、エンジン周辺に置き忘れた工具を取りに戻ったところ、事故に遭った。



画像は『Chicago Airport Spotter YouTube「INCIDENT REVIEW - American Airlines Boeing 787 Engine Ingests Cargo Container at O’Hare[10.17.24]」』『VASAviation - YouTube「Cargo Container INGESTED INTO THE ENGINE Caused Serious Damage!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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