“スガコバ”投入も実らず…9回に力尽きた菅野智之に高木氏「阿部監督は菅野、小林を出して負けるんだったらもう仕方ないって腹くくって出してると思うんです」

◆ 「今シーズンの締めとしてこの2人に賭けたという風に思います」

　巨人がDeNAに逆転負け。セ・リーグを制覇しながら3位のDeNAに下剋上を許し、日本シリーズ進出を逃した。

　巨人打線は初回、DeNA先発のアンソニー・ケイからエラー絡みの1点を先制すると、4回にも戸郷翔征がスクイズを決め計2得点。しかし巨人先発の戸郷翔征が5回、梶原昂希のヒットと森敬斗の三塁打であっという間に1点を返されると、代打のマイク・フォードにもタイムリーを浴び一気に追いつかれた。そのまま迎えた9回には、回またぎの菅野智之が二死三塁のピンチから、牧秀悟に痛恨のレフト前タイムリーを許し勝ち越された。9回は森原康平の前に3者凡退に抑え込まれ2−3の惜敗を喫した。

　中3日でマウンドに上がりながらも敗戦投手となった菅野智之に対し、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した高木豊氏は「僕は阿部監督は菅野、小林（誠司）を出して負けるんだったらもう仕方ないって腹くくって出してると思うんです。 だからなんて言うんすかね、散ったとかそんなんじゃなくて、やっぱり今シーズンの締めとしてこの2人に賭けたという風に思います。だからもうこれはもう仕方ないと思いますよ」とキッパリ。

　もう一人の解説者の館山昌平氏も8回の投入時に「ボルテージが上がって、もうこのままドラマでも描くような。この2人が出てきてイメージがガラッと変わったんです。もちろん大勢選手がここまで3連投してましたが、 菅野投手はエースと言われていますからね、彼以上にいいピッチャーっていうのはなかなかいないと思うんですよ。もちろん先発の戸郷選手が行って、今シーズンに関しては最多勝投手がいるので、ベストを尽くした中でどちらかが勝つ、どちらかが負けるわけですから。もう本当に力尽きたというよりは、もうベストを尽くして、もう最善の結果だったのかなと思います。これはもう相手を称えるべきかなと思いますね」と結果的には決勝点を許したバッテリーを責めることはなかった。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』