チャールズ国王、オーストラリアで演説後に抗議される「ここはあなたの土地じゃない!」

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2024年10月22日 09:41  Techinsight Japan

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即位後初のオーストラリア訪問を開始したチャールズ国王とカミラ王妃。国王の演説後、ハプニングが発生した(『The Royal Family Instagram「What a backdrop!」』より)
チャールズ国王がオーストラリアの国会議事堂で演説した直後、無所属の上院議員が抗議する出来事が起きた。オーストラリア先住民のこの議員は「あなたは私の国王じゃない!」と叫ぶと、英国が植民地時代に先住民に対して行ったことを激しく非難した。議員は警備員によって取り押さえられ、セレモニーは無事に終了した。

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チャールズ国王とカミラ王妃は、18日にオーストラリアのシドニーに到着し、即位後初の公式訪問を開始した。

21日には、国王がオーストラリアの国会議事堂で演説を行ったが、この直後にハプニングが起きた。


国王が壇上にあるカミラ王妃の隣の椅子に着席すると、議会の後方から無所属のリディア・ソープ上院議員(51)が歩み寄り、「あなたは私の国王じゃない!」と抗議を始めた。

ソープ氏は原住民の毛皮のコートを羽織り、大広間を進みながら、国王に向けて「植民地なんてクソくらえ!」と叫ぶと、こう続けた。

「あなたたちは、我が国の国民に対して大量虐殺を行った。私たちの土地を返して! 私たちから盗んだものを返して。私たちの骨、赤ちゃんや人々、あなたは私たちの土地を破壊した。条約を結んでほしい。私たちはそれを望んでいる!」

複数の警備員がソープ氏を取り押さえたが、彼女はさらに興奮して「ここはあなたの土地じゃない! あなたは私の国王じゃない!」と同じ言葉を繰り返し叫び続けた。


その後も式典は続き、このハプニングには一切触れずに終了した。国王夫妻は建物の外に出ると、沿道に集まった群衆たちと交流した。

オーストラリアは英連邦王国(Commonwealth realm)であり、現在はチャールズ国王が国家元首を務めている。

ビクトリア州の上院議員ソープ氏はオーストラリア先住民アボリジニの出身で、2023年2月までオーストラリア緑の党に所属していた。「ブラック・ソブリン運動(オーストラリア先住民主権)」の支持者でもあり、長年にわたり、オーストラリア政府と先住民との間の条約締結を求めてきた。


今回のハプニング後、ソープ氏は英メディア『BBC』の取材に応じ、チャールズ国王に抗議した理由を説明した。

「明確なメッセージを送りたかった。その土地の住民こそが主権者であるべきです。彼はこの国の出身者ではありません。」

ソープ氏は、チャールズ国王が議会に対し、先住民との平和条約について話し合うように指示する必要があると述べた。

「私たちはそれを導いて実行し、より良い国にすることもできます。しかし、植民地支配者に屈服することはできません。彼らの先祖は大量殺人と大量虐殺の責任者なのです。」

今回の抗議に関して、バッキンガム宮殿はコメントを出していない。一方、複数の関係者は国王夫妻について、オーストラリアで受けた温かな歓迎に「深く感動している」と英メディアに話している。



画像は『The Royal Family Instagram「What a backdrop!」「What a great joy it is to come to Australia for the first time as Sovereign,」』『Senator Lidia Thorpe Instagram「From the River, to the Sea.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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