元大阪地検検事正、公判で準強制性交等罪認める方針へ 否認から一転

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2024年10月22日 11:25  毎日新聞

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毎日新聞

北川健太郎被告=大阪市福島区で2018年3月1日午後4時23分、宮嶋梓帆撮影

 大阪地検トップの検事正だった2018年、酒に酔った女性に性的暴行を加えたとして、準強制性交等罪に問われている弁護士の北川健太郎被告(65)側が、公判で起訴内容を認める方針であることが関係者への取材で明らかになった。当初の否認から転じたという。公判は25日から大阪地裁で始まる。


 起訴状によると、被告は18年9月12日深夜〜13日未明、大阪市内にある自身の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態だった女性に性的暴行をしたとされる。女性を含む複数人と飲食店で酒を飲んだ後、官舎で女性と2人きりの状態だったという。


 関係者によると、6月25日に逮捕された直後の被告は「(女性との間で)同意があったと思っていた」などと容疑を否認していた。その後、起訴内容を認める方針に転じたという。公判は量刑を中心にした審理となる見通しだ。


 この事件は24年2月に女性からの相談で発覚。検事正在任中の事件とされたため、大阪地検の上級庁に当たる大阪高検が捜査した。高検が6月に逮捕し、地検が7月に起訴した。


 被告は大阪高検次席や最高検刑事部長など主要ポストを歴任した後、18年2月に大阪地検検事正に着任。定年前の19年11月に退官し、大阪弁護士会所属の弁護士として活動していた。【高良駿輔】



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