ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」(世界ランク3位)は22日、26日に日産スタジアムで日本(同14位)と戦うテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2024」の登録メンバー23人を発表した。
ロックのパトリック・トゥイプロトゥ(31=ブルーズ)が主将を務め、9月に通算100キャップを達成したフランカーのサム・ケイン(32=東京サントリーサンゴリアス)、SOダミアン・マッケンジー(29=チーフス)、CTBアントン・レーナートブラウン(29=チーフス)らが先発。今季からリーグワン1部リコーブラックラムズ東京(BR東京)に加入するSHのTJ・ペレナラ(32)も控えに名を連ねた。
スコット・ロバートソン・ヘッドコーチ(HC)はSHキャム・ロイガード(23=ハリケーンズ)とマッケンジーのハーフ団について「速さをもったプレーをしてくれる。チャンスを作れるし、ロイガードの左足も使っていきたい」と起用の意図を説明。今回のシリーズがオールブラックスとして最後のプレーとなるケイン、ペレナラには「一番求めているのは行動の部分。リーダーシップ、チームへの愛、本人たちがもっている、いいものが他の選手に伝わっていけばいいと思う」と期待を込めた。
日本戦後には欧州遠征を行い、11月にイングランド(同5位)、アイルランド(同1位)、フランス(同4位)、イタリア(同8位)との対戦を控える。主力として活躍するボーデン、スコット、ジョーディーのバレット3きょうだい、23年世界年間最優秀選手のNO8アーディー・サベア(モアナパシフィカ)らは日本戦メンバー外となった。ロバートソンHCは日本戦前日の25日に一部選手が欧州へ先乗りすることを明かした上で「ニュージーランドは世界で一番南にあり、欧州まで遠い。まずは日本に来て、そこから欧州に行くのは流れもいい。理想的な段取り。(北半球遠征の)いいスタートを切れるようにしたい」と見据えた。
今回は通常試合2日前のメンバー発表が4日前となった。同国でも珍しいケースという。この日は千葉・浦安市内での練習の一部をメディアに公開しており、チームの広報担当者は「スコッドを(日本戦、欧州先乗りメンバーで)分けて練習している。(試合2日前発表の場合)今日お越しいただいた皆さんに『これが(日本戦)メンバーか』と(発表前に)察しがつくと思います。あえて(事前に)メンバーを発表しました」と説明した。【松本航】
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◆日本戦登録メンバー
<1>タマイティ・ウィリアムズ(クルセーダーズ)※14キャップ
<2>アサフォ・アウムア(ハリケーンズ)※15キャップ
<3>パシリオ・トシ(ハリケーンズ)※3キャップ
<4>サム・ダリー(ブルーズ)※5キャップ
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<5>パトリック・トゥイプロトゥ(主将、ブルーズ)※46キャップ
<6>サミペニ・フィナウ(チーフス)※4キャップ
<7>サム・ケイン(東京サントリーサンゴリアス)※100キャップ
<8>ウォレス・シティティ(チーフス)※5キャップ
<9>キャム・ロイガード(ハリケーンズ)※5キャップ
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<10>ダミアン・マッケンジー(チーフス)※56キャップ
<11>マーク・テレア(ブルーズ)※15キャップ
<12>アントン・レーナートブラウン(チーフス)※79キャップ
<13>ビリー・プロクター(ハリケーンズ)※1キャップ
<14>セブ・リース(クルセーダーズ)※30キャップ
<15>スティーブン・ペロフェタ(ブルーズ)※5キャップ
<16>ジョージ・ベル(クルセーダーズ)※1キャップ
<17>オファ・トゥウンガファシ(ブルーズ)※63キャップ
<18>フレッチャー・ニューウェル(クルセーダーズ)※20キャップ
<19>ジョシュ・ロード(チーフス)※6キャップ
<20>ピーター・ラカイ(ハリケーンズ)※0キャップ
<21>TJ・ペレナラ(リコーブラックラムズ東京)※87キャップ
<22>デービッド・ハビリ(クルセーダーズ)※28キャップ
<23>ルーベン・ラブ(ハリケーンズ)※0キャップ
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