【フィギュア】GPシリーズ初優勝の樋口新葉が帰国 全日本選手権へ「あと10点ずつほしい」

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2024年10月22日 17:56  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

米国から帰国した樋口、三浦、渡辺(左から)

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカで優勝した女子の樋口新葉(23)が22日、米国から帰国した。


同シリーズ出場14戦目での初戴冠は「結果は想像より上にいってしまった。少しびっくりしている」と正直ながら、「すごく調子が上がりきらない中でこういう結果になったのがすごく自信になった」と糧にする。


団体銀メダルを獲得した22年北京五輪の翌シーズンは長期休養した。今季は復帰2季目。12月下旬の全日本選手権での優勝を目標に据える。まだピークには遠い状態で「優勝にはショートとフリーであと10点ずつはほしい」と上積みを探す。今大会はショートプログラム(SP)が66・12点、フリーは130・81点だった。


今大会ではジャンプの細かなミスに加え、表現面でも改善点に思い当たった。「ちょっと滑りが小さかったり、体全体を大きく動かす部分はできてなかったのかな。手だけで表現してしまった部分がいくつかあった。もっと滑り込んでいって改善するところだと思う。ただ、ジャンプだけの課題じゃないところが、すごく大きな成長かなと思います」。得点加算の道筋は見えている。


次戦は11月1日に開幕する第3戦フランス杯(アンジェ)になる。同大会は21年にフリー141・04点を出している。アメリカでの結果に10点加算すれば、ちょうど肉薄する得点になる。あくまで全日本で目指す数字になるが、会場は昨年と同じアンジェで、土地勘もある。「結構遠いので、体の感覚だったり時差調整が難しいなって思った試合だった。あまりいろんなこと考えずに、そのままや練習してることを出したい」とにらむ。


結果次第では、GPシリーズ6戦の上位6人が出場できるGPファイナル(12月)も見えてくるが、「正直ファイナルという言葉が自分のことで考えることがあるって思わなかった。今はでも、このままこの調子でやることやっていければちゃんと結果残るかな。気負わずに自信を持って滑りたいな」。年末までしっかりと段階を踏んでいく。

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