【ラグビー】日本代表初招集のオペティ・ヘル、オールブラックス戦「超速ラグビー」体現へ準備

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2024年10月22日 21:01  日刊スポーツ

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20日、宮崎合宿で子どもと交流する日本代表オペティ・ヘル (C)JRFU

ラグビー日本代表(世界ランク14位)がニュージーランド(NZ、同3位)に挑む「リポビタンDチャレンジカップ2024」が、26日に日産スタジアムで行われる。22日、NZが千葉・浦安市内で練習を公開し、登録メンバー23人を発表。就任1季目のスコット・ロバートソン・ヘッドコーチ(HC、50)は、アピールを促す若手中心で構成した。宮崎合宿中の日本は初招集のプロップ、オペティ・ヘル(26=東京ベイ)が、過去7戦全敗オールブラックス相手の鮮烈デビューを誓った。


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日本代表プロップのヘルが“秘密兵器”になる。合宿地の宮崎からオンラインで取材対応。NZ戦へ「世界のベストチームと戦う。強い緊張をなくすために、ハードトレーニングをしている。ボールを前に運び、いいタックルで取り返すことを見せたい」と誓った。


公式資料に190センチ、127キロと記されるが、実際は133キロあった。代表資格条件となる日本での5年居住を満たし、初招集に備えた食事制限で4キロ減の129キロとした。卵、鶏、魚を中心に食し、プロテインも活用して「より“超速”に合う体になった」。今月の代表合流後はチームの旗印「超速ラグビー」の体現を目指し、タックル後の起き上がり、ボールを持つ選手へのサポート速度を意識づけた。


島国トンガで生まれ、留学時にオーストラリアの高校代表に選ばれた。代表入りに向けて複数の選択肢があったが、選んだのは日本だった。「日本でたくさんお世話になり、恩返ししたい気持ちが徐々に生まれてきた」。オーストラリア留学時から存在を認識されていたエディー・ジョーンズHCには「才能にたけている。ハードワークできれば、セレクションには必ずかかる」と評される。ラグビー王国相手の初陣で、パワフルな突進を披露する準備はできている。【松本航】


◆オペティ・ヘル◆1998年7月22日、トンガ生まれ。オーストラリアのニューイートンカレッジに留学し、同国の高校代表に選出。卒業後は宣教師としてガーナで活動し、19年にクボタ(現東京ベイ)入り。リーグワンで3季連続ベスト15。190センチ、127キロ

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