昨年はイクイノックスが異次元のレコード勝ち、一昨年はパンサラッサの大逃げとイクイノックスの異次元の末脚、21年はエフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの三強対決、19・20年は最強馬アーモンドアイの連覇など、毎年のように記憶に残る熱戦が繰り広げられているレース。今年に関しても、三冠牝馬リバティアイランド、GI・3勝馬ドウデュースらGI馬6頭が揃っており、近年に劣らない名勝負を期待できそうだ。
1.差し馬が台頭
14年1着のスピルバーグ、15年2着のステファノス、16年2着のリアルスティール、20年2着のフィエールマン、昨年2着ジャスティンパレスなど、4角10番手付近からの追い込みで人気以上に走る馬が多いレース。過去10回で4角3番手以内から優勝したのは、不良馬場だった17年のキタサンブラックと昨年のイクイノックスだけ。
2.休み明けが通用
過去10回で、中9週以上で出走してきた馬が[7-9-5-49]で複勝率30.0%なのに対して、中8週以下での出走となった馬は[3-1-5-72]で複勝率11.1%。これから続いていくGI戦線を見据えて間隔を空けて臨んでくる馬も少なくないが、休み明けだからと言って割り引く必要は特にない。
3.前走着順に注目
過去10回で3着以内に入った延べ30頭のうち、実に22頭は前走で3着以内だった。軸を選ぶ場合は、前走好走馬を順当に評価するのが良さそう。
リバティアイランドは昨年の三冠牝馬で、ジャパンCでもイクイノックスに敗れたものの2着と好走。ここでは確実にトップクラスの存在。上記すべての条件を満たしていて、死角という死角はない。GI・5勝目は濃厚とも言える。