TVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』が熱狂的な支持を受けるフィリピンで実写化を果たした映画『ボルテスV レガシー』が、“超電磁編集版”で現在上映中だ。このたび、アニメ版オープニングを実写でオマージュした、レトロな雰囲気たっぷりのエンディング映像が公開された。金田伊功の作画による、跳びはねるような動きも再現されているのが見どころだ。
『超電磁マシーン ボルテスV』は、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の大成功を受け制作された長浜忠夫総監督の「長浜ロマンロボシリーズ」第2弾にあたる、1977年から1978年にかけて放送されロボットアニメブームを巻き起こした日本のTVアニメだ。
遠い宇宙からプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍が地球に飛来したことをきっかけに、健一をはじめとする剛三兄弟と峰一平、岡めぐみの5人が密かに建造されていたボルテスVに搭乗しボアザン星人と闘う物語を描いた。
映画『ボルテスV レガシー』はそれから約半世紀の時を経て、そんな同作が熱狂的な支持を受けているフィリピンで実写化を果たした作品だ。ついに生まれ故郷・日本に凱旋するのを記念し、フィリピンの制作陣によって新規シーンが追加され、評価が高かったCGのクオリティをさらにアップさせた“超電磁編集版”として公開されている。
公開初日より多くの『ボルテスV』ファンが劇場に足を運び、大迫力のバトルシーンや「よくぞここまでやった!」という声が続出する合体シーンへの賛辞が相次ぐ本作。その高評価の理由は、原作アニメへの愛にあふれていることだ。このたびそんな本作の原作リスペクトがわかりやすく表れた、エンディング映像がノーカットで公開された。
このエンディング映像は、原作アニメのオープニングをオマージュしたもの。特に注目したいのが、元となったアニメのオープニングを担当した金田伊功の作画の特徴のひとつである、予測不能な動きを再現していることだろう。主人公たち、ボルテス・チーム5人の跳びはねるような動きがそれにあたり、エンディング映像中に何度も登場する。
ボルテス・チームの1人、ビッグ・バート・アームストロングの吹替キャストを務めた花倉桔道が、初日舞台挨拶で本エンディングについて「『やりすぎだろ!』と思うくらいの再現度でした。収録の際は思わず笑ってしまいました」と語るほど、もはや熱狂的ともいえる愛がたっぷりとこめられた映像となっている。
さらに、この映像は原作アニメと同じく、主題歌「ボルテスVの歌」に乗せて展開される。フィリピンの歌手、ジュリー・アン・サン・ホセが、原作アニメのオープニング主題歌を担当した堀江美都子の歌唱を聞き込み発音や歌い方を堀江自身も驚くほど似せたことも、オマージュとしての完成度を高めている。
なお、元となったアニメのオープニング映像は、YouTubeの東映シアターオンラインで配信中の第1話、第2話で確認できる。このエンディング映像だけでなく、本編も原作アニメへのリスペクトと愛がこもった本作をぜひ劇場で見届けよう。
『ボルテスV レガシー』
大ヒット上映中
監督:マーク A. レイエス V 脚本:スゼッテ・ドクトレーロ
シニア・エグゼクティブ・プロデューサー:ヘレン・ローズ・セセ、ラーソン・チャン
エグゼクティブ・プロデューサー:ダーリング・プリドトレス、ティージェイ・デル・ロザリオ、白倉伸一郎
キャスト:
ミゲル・タンフェリックス、ラドソン・フローレス、マット・ロザノ、ラファエル・ランディコ、イザベル・オルテガ
マーティン・デル・ロザリオ、リーゼル・ロペス、カルロ・ゴンザレス、エピ・クウィゾン
アルバート・マルティネス、ガビー・エイゲンマン、デニス・トリロ、カーラ・アベラナ
製作国:フィリピン 原題:Voltes V: Legacy 製作年:2024年
日本配給:東映
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