【写真】相葉雅紀が天才心理学者を演じる! 初挑戦の音楽朗読劇『THANATOS〜タナトス〜』出演カット
本公演は、2020年に豪華声優キャストにより配信上演された『THANATOS〜タナトス〜』の再演。大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて10月19日、20日の2日間4公演にわたり上演され、嵐の相葉雅紀が朗読劇に初挑戦し、天才心理学者のエドムント・アインハルトを演じた。また、物語の鍵を握る、記憶を失った女性ルナ・ワルポール役を2020年に続いて早見沙織、事件の解決に奔走するデイヴィッド・スウェイン警部役を大塚明夫が演じた。
舞台は1899年、霧の都ロンドン。大富豪が所有していた豪華な船が、みるも無残な漂流船として発見された。生存者はたった1人の女性、ルナ・ワルポール。他の乗組員の姿はなく、女性は記憶を失っていた。この事件は「幽霊船事件」として、ロンドン中を噂が駆け巡った。全ての答えは封印された彼女の記憶の中に…。天才心理学者のエドムント・アインハルト、スコットランドヤードのデイヴィッド・スウェイン警部が挑むサイコサスペンス。彼女の記憶は、再び海を漂流する。
エドムント・アインハルト役の相葉は、冷静さと洞察力に優れた知性、そして時に人間味のある温かさを感じる演技で、この役の新たな解釈を示した。朗読劇は初挑戦ながらも、声の演技のみならず、その立ち姿や目線の送り方までもが見事で、まるでそこにエドムント・アインハルトが実在するような感覚に。
ルナ・ワルポール役の早見は、少女のような純粋さかと思えば、一転、客席の空気をガラリと変えてしまうほどの迫力ある声に。相反する二面性で、この物語のスリリングさを生み出していた。そしてデイヴィッド・スウェイン警部役の大塚は、安定感のある力強くも温かみのある声で、情の深い人物像を表現。相葉演じるエドムントと息の合った演技で観客を魅了した。3名それぞれが存分に個性を発揮し、作品に深みを増す演技を披露していた。
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これまで、きらびやかさや豪華な演出を求めてきたREADING HIGHが改めて着目したのは、「noir(黒)の可能性」と呼ぶ、想像で補う部分。朗読劇本来の「欠落のアート」としての美しさを、もう一度見つめなおし、追い求めたいと始まったのがこのプロジェクト「READING HIGH noir」だ。
「超一流のキャスト・ミュージシャン・スタッフが集結して、人の心の黒(noir)と向き合い、その奥にある光(lumiere)を信じ続けた作品だと思います」と脚本・演出の藤沢は言う。
READING HIGH noirの第1回公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』でも取り入れられた、布のドレープが美しい舞台美術は、照明の色や方向によりがらりと表情が変化。淡いブルーのライティングで表現された揺れる水面や、海上の霧を思わせるスモークで幻想的な空間に。
さらに、ブランド名に「音楽朗読劇」とある通り、READING HIGHシリーズの大きな魅力のひとつは、バンドメンバーによる生演奏。今回はピアニストの榊原大とチェリストの村岡苑子が担当。繊細かつダイナミックな演奏が重なり、観客は物語の世界へとより一層深く引き込まれていった。
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